8月30日に仏教伝道協会主催のシンポジウム「ベッドサイドに仏教がある風景─患者・家族・医療者と共に」が広島で開催されます。15回目となる今回のシンポジウムでは、人生の終末期を迎える人と宗教との関わりがテーマとなっています。
講師として登壇されるのは、浄土真宗本願寺派・善福寺のご住職であり、20余年にわたって終末期医療に携わってきた長倉伯博(ながくらのりひろ)師。長倉師はこれまで地元鹿児島県で、医師や看護師とともに「鹿児島緩和ケア・ネットワーク」を立ち上げ、医療チームの一員として終末期の患者やその家族のケアに取り組むほか、宗教と医療の終末期医療における協働を呼びかける講演活動を行ってこられました。
今回の「ベッドサイドに仏教がある風景」というタイトルも、そんな長倉師の活動の一つの目標となっているもの。生死の問題が突きつけられるその現場でありながら、どうしても敬遠されがちな、病院における僧侶の存在。ターミナルケアやビハーラ活動という言葉が身近になってきた現代においても、僧侶が死を想起させる存在と見なされがちな現状をなんとか変えていきたい。そしてすぐそばに仏教があることが、患者さんの不安を和らげることに繋がったら。そんな思いが「ベッドサイドに仏教がある風景」という今回のタイトルに詰まっています。
死と向き合う終末期の患者さんや、そのご家族のケアについて、僧侶はどのように関わることができるのか。常にそのことを考え続け、終末期医療の最前線の一員として現場で活動されてきた長倉師のお話からは、僧侶のみならず、年をとり、病を得、死を迎えていかなければならない私たちにとっても、大変有意義なものとなることでしょう。
「生老病死」をほがらかに乗り越えていく道。皆さまもぜひご参加くださいませ。
■第15回BDKシンポジウム ベッドサイドに仏教がある風景
日 時 | 2018年8月30日(木) 13:30~15:00 |
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会 場 | 本願寺広島別院 安芸門徒会館(共命ホール)・広島市中区寺町1-19 ※地図 |
参加費 | 500円(参加費は広島別院を通じて西日本豪雨災害へ全額寄付) |
定 員 | 250名 |
お申込み お問合せ |
公益財団法人 仏教伝道協会 http://www.bdk.or.jp/event/symposium.html TEL 03-3455-5851(平日9時~17時30分)FAX 03-3798-2758 E-mail event@bdk.or.jp |
主 催 | 公益財団法人 仏教伝道協会 |