明治時代に入って食用にされるようになったアスパラガス。 当然、道元禅師の生きていた鎌倉時代には食べられてはいませんでした。 時代を経て、道元禅師が口にしていない食べ物を、道元禅師の考え方に沿っていただく。 私としては、なんだか感慨深いものがあります。
さて、アスパラですがまだまだ美味しい季節です。 今回は、アスパラそのものの食感と甘みを味わってほしいと思い、このレシピをご紹介します。 ちなみに美味しいアスパラを見分けるポイントは、「根元を触るとやわらかい」 「穂先が曲がっていない」 「穂先が開いていない」 の3点ですので、目安にしてください。
【 レシピ 】 <2人分>
・アスパラガス・・・2本
・もめん豆腐・・・1/3丁
・糸こんにゃく(白)・・・1/3袋
・しめじ・・・1/3パック
・白胡麻・・・小さじ1/2
・薄口醤油・・・小さじ1
・みりん・・・小さじ1
・塩・・・小さじ1
【 作り方 】 出来上がりTIME 20分
<下準備>
・ もめん豆腐に2時間ほど重しを乗せ、よく水を切る。
・ 白胡麻は、フライパンで軽く煎ったあと、すり鉢で細かくする。
・ アスパラガスはピーラーで、根元のすじを削る。
・ しめじは房をほぐし、糸こんにゃくは食べやすい大きさに刻む。
(1) アスパラガス、糸こんにゃく、しめじを、順に沸騰したお湯でゆで、ザルにあげる。
(2) (1)のアスパラガスは、少し冷ました後、縦半分に切り、さらに3cm幅で切る。
(3) もめん豆腐は、裏ごし器でこす。
(4) ボウルに、(1)(2)(3)、薄口醤油、みりんを混ぜ合わせ、塩で味を調える。 最後に盛りつけて、白胡麻をふりかけ出来上がり。
■ 作り方のポイント
・ アスパラガスは、沸騰したお湯に根本を先に入れ、色が鮮やかになるまで約50秒ゆでる。
・ もめん豆腐の裏ごしは、裏ごし器を使用することで、なめらかな食感になる。
● ひとこと
白和えを作るときは、豆腐を荒めにつぶして使用する方が一般的ですが、「裏ごし」というひと手間を加えるだけで、全く異なる食感を味わうことができます。 また、しめじの代わりに水でもどした干し椎茸を使用すると、風味ががらりと変わってこれまた美味です。 2人分では、椎茸1つを短冊切りにして具として使い、戻し汁は捨てずに椎茸だしとして他の料理に利用しましょう。