「親鸞聖人像」への情熱がついにここまで!マップ、フォトコン、展覧会、そしてカフェへとつながるプロジェクト!

お寺のライブイベント「お寺座」、アートイベント「OTERA THE EXHIBITION(オテラ・ザ・エキシビジョン)」など、お寺を「文化の発信地」として活動されている富山県黒部市・善巧寺の住職、雪山俊隆さん。彼岸寺でも何度か取り上げましたように、現在は「親鸞聖人像」をめぐる新たな風景を描きつつあります。

はじまりは2022年末に公開された「親鸞聖人像マップ」。全国にある親鸞像をGoogleマップにまとめたところ、なんと掲載数は3,000体超え!ひょっとして日本一多い偉人の像では!?と話題になりました。

そこからさらに雪山さんの親鸞像への情熱に火がつき、2024年には「親鸞聖人像フォトコンテスト」を開催。全国から寄せられた写真は、単なる記録ではなく、それぞれの土地に息づく信仰や記憶を伝えるものとして、親鸞像の持つポテンシャルが再発見される企画となりました。

さらに、善巧寺を舞台に『OTERA THE EXHIBITION 4th 愚禿』へと展開。親鸞聖人が自ら名乗った「愚禿(ぐとく)」という言葉に焦点をあてたこの展示会では、美術作家・清河北斗氏による新たな親鸞像が出展されました。

見る人の心の内に静かな問いを投げかけてくるかのような、信仰とともに生きるひとりの人間としての親鸞の姿。この「令和の親鸞像」が、Eテレ「こころの時代」の仏教学者・山折哲雄氏を特集した番組で挿入映像としても使用され、親鸞の存在感が、現代にもじわじわと広がってきているように感じられます。

そしてこの親鸞像、なんとFRP(樹脂)製の複製の販売もスタート。すでに北海道、東京、奈良、広島、大分、鹿児島など各地から「ウチにもお迎えしたい!」という声が届き、新たな「親鸞像マップ」ができつつあります。

そんな新たな親鸞像を多くの人にも見てもらえるようにと、善巧寺さんでは2025年4月、敷地内の会館に「カフェ愚禿」をオープン!これも、雪山さんの親鸞像への情熱のなせる業でしょうか。

親鸞像とともに時間を過ごせるこのカフェでは、ご縁のあるお店に依頼したブレンドコーヒーやブレンドハーブティーなどのドリンクを中心に、お供えのお菓子をおすそわけとして提供したり、お餅(おけそく)を使用したぜんざいなどお寺らしさを味わえるメニューをお楽しみいただけます。

もう一つ、「お寺ならでは!」なコンテンツとして用意されているのが「カジュアル写経」。普通の写経とは違って、正座も堅苦しさもなし。コーヒー片手に気軽にお経や親鸞聖人の言葉と向き合えるスタイルです。

浄土真宗のお寺にしかない、でも浄土真宗のお寺ではありふれた風景だった「親鸞聖人像」。ニッチであり、ともすればお寺のお坊さんですら、その存在を忘れかけていた親鸞聖人の姿に新たな光を当てた雪山さんの一連のプロジェクト。「愚禿」と名乗られた親鸞聖人の魅力に、一人でも多くの方が出会っていただくご縁になればと思います!


●白雪山善巧寺
富山県黒部市宇奈月町浦山497
https://www.zengyou.net/

●カフェ愚禿instagram
https://www.instagram.com/cafegutoku/

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