北海道で僧侶とアーティストをしている風間天心と申します。 札幌でコロナ感染者が急増した2月、予定していたイベントが急遽中止になりました。
それから2ヶ月間、まわりのお寺さんたちも、まわりのアーティストたちも、みんな未来への不安を募らせているように見えます。ふとやってきた、ゆったりした時間を家族と過ごしながら、僧侶でアーティストである「自分にできることは何か。」「自分だからできることは何か。」をずっと考えました。考え抜いた末に、たどり着いたのが「大仏造立」でした。
巷では疫病退散の「アマビエ」が流行っていますが、日本では、古来から疫病が蔓延した際に、祈願として大仏が造立されてきました。疫病を鎮める目的もあったのでしょうが、僕はむしろ「心の救い」や「希望の象徴」として大きな仏像が求められたのだと考えています。
そうは思い立ったものの、大仏を作るとなると、様々な意味で壮大なプロジェクトになります。僕もこれまで巨大な作品を作ってきましたが、今回はとても僕一人の力だけでは全うできそうにありません。そこで、アーティストの仲間である「German Suplex Airlines」と共に、「クラウドファンディング」で資金を募集させていただくことにしました。
■ 大仏造立への想い
世界中の人々が目に見えないウィルスの恐怖に苛まれ、経済危機に対して先行きの見えない不安を抱えています。しかし今、何よりも怖いのは、コロナウィルスそのものではありません。みんながストレスに押しつぶされ、近しい人をも忌避し、攻撃してしまうことです。僕自身もまた、内から生じてくる負の感情と葛藤する日々を過ごしています。外に刃を向けられない優しい人は、自らにエネルギーを籠らせて自滅してしまうかもしれません。
「蔓延するマイナスのエネルギーをプラスのエネルギーに変えるためには?」
「それぞれの出し得る力で、誰もが参加できる前向きなアクションとは?」
そんなことを考えた結果、たどり着いたのが「大仏という祈りの対象、エネルギーの方向性」を生み出すことでした。
疫病が流行した遠い時代の人々の心は、想像することしかできませんが、きっと今と同じような「心の分断」が起こっていたのだと思います。そんな時に、みんなで力を合わせて巨大な大仏を作ろうと協力し、邁進する。昔の日本にとって仏教の役割とは、人々のエネルギーを集約して転化させるプリズムのような存在だったのではないかと思うのです。
■ 大仏造立までのプロセス
大仏造立まではいくつかの道のりを乗り越えなくてはいけません。今回まず目標としているのは「勧進キャラバン」の実現です。日本全国を巡回し、コロナ禍によってなくなった事業やイベント、コロナ感染によって亡くなられた方々を供養してまわり、大仏造立へのご協力を仰いでいこうというプロジェクトです。
大仏の「設置場所、大きさ、形態」については、キャラバン中にいただいた情報やご意見を参考に決められたらと考えております。
目標金額は【300万円】です。
ぜひご支援いただけたら幸いと存じます。 500円から支援できるコースもあります。また、この「コロナ大仏造立」の情報を、多くの方にシェアしていただくだけでも十分に有難いです。
■ プロジェクトの内容
大仏造立に向けて、プロジェクトは2段階に分かれています。 今回の募集は、① 第1弾「勧進キャラバン」に対する支援募集です。 大仏造立自体の資金は、② 第2弾「コロナ大仏造立」にて改めて支援募集します。
第1弾「勧進キャラバン」への支援募集
【募集期間】2020年5月24日(日)〜6月27日(土)
今回の募集で集められたお金は、「勧進キャラバン」の資金に当てられます。仏像を率いて日本全国を巡回しながら、コロナの影響によって損害を受けた数多の事業等の残骸を仏像に貼り付けてもらい、これまでの厄災を浄化します。そして、コロナ感染によって亡くなられた方々を供養させていただきます。みなさんの手から直接いただいた「想い」や「祈り」を、最終的に造立する「コロナ大仏」に込めるためです。
クラウドファンディングは「CAMPFIRE(キャンプファイア)」を使用します。ご支援いただくサイトを作ってみました。プロジェクトやリターンに関する詳しい内容はこちらに書いております。
【コロナ大仏】を造立したい。みんなの心を前向きにするためのシンボルに!
https://camp-fire.jp/projects/view/273684