12月24日、築地本願寺GINZAサロンで映画を題材にお坊さんが仏教のお話=法話をするという「シネマ法話」のご案内をご寄稿いただきました。
今回で4回目となり、もはや年末恒例になってきました「シネマ法話」のご案内をさせていただきます。
皆さんは、映画を見る際、どんなところに注目したり、感動を覚えたりするでしょうか?
以前、映画評論家の町山智弘さんがラジオで、映画『桐島、部活やめるってよ』を話題にされて、「一人の人間の中にある色々な面が、バラバラ(の登場人物)になっているのが映画。悪役を外部のものとして出しちゃうと単なるエンターテイメントになっちゃうけど、自分の中にある嫌な部分を悪役として出したりすると良い映画になってくる」というようなことをおっしゃっていました。
つまり、映画の登場人物たちには、私たちの中にあるもの、潜んでいるものが映し出されているということ。そんな映画を通すことによって、私たちは自分の中にある葛藤や願望そして苦悩を見つめることができるのです。そして「この映画は自分のことを語っている」という映画に出会うとき、大きな感動を得ることができるのではないでしょうか。
また私たちは、日々の生活の中でいつも何か苦しみや悩みを抱えているとも言えます。仕事やお金のこと、恋人・家族などの人間関係、生老病死、大切な人との別れ……それらは辛く、そして悲しいものですが、仏教は、そこに新たに大切な視点を与えてくれるもの。そのような教えに出会い、気づきを与えてくれるのが「法話」です。
「シネマ法話」では映画の世界に描かれる物語や登場人物の心情に、仏教の視点からスポットを当てます。私たちの姿が投影された映画の世界にそうして仏教の光を当てて見てみることで、自分自身の姿を再認識できたり、悲しい出来事に新たな意味を与えることができるかもしれません。そういう意味で、「映画×法話」はとても相性が良いものと言えるのではないでしょうか。
「シネマ法話」でお話されるのは、元ラジオDJで、若手僧侶の法話の指導もされる福間義朝(ふくまぎちょう)さんを中心に、現代に向けての法話研鑽をしている僧侶たち。布教合宿や布教研修を行い、科学や哲学、漫画、音楽などさまざまな分野から仏さまの限りないはたらきを伝えようと全員で取り組んでいます。この「シネマ法話」もそのチャレンジの一つです。
今年も全国各地から集まった5名の僧侶たちが、自分にとって大事な映画のストーリーを元にして法話をいたします。映画好きの方、法話を聞くのが好きな方、今回取り上げる映画にピンと来られた方も是非ご参加してみてください。映画を見てない方、法話を初めて聞く方ももちろん大歓迎です!
濃密な2時間をご一緒に楽しみましょう。
昨年のシネマ法話です。ご覧ください。
【第三回シネマ法話の映像】
■シネマ法話「柳川真諦☆美女と野獣」
https://youtu.be/YMQQw_IAPRo
■シネマ法話「タイム☆川上順之」
https://youtu.be/0CHfYKfvhzY
■シネマ法話「ビッグフィッシュ☆田坂亜紀子」
https://youtu.be/d_deeDNrXY8
■シネマ法話「第9地区☆岡原弘和」
https://youtu.be/Vyrn-B7_2Zs
日時 2019年12月24日(火)14:00~16:00
会場 築地本願寺GINZAサロン(東京都中央区銀座2丁目6-4 竹中銀座ビルディング5階)
受講料 1,000円
申し込み サイトの申込みフォームからお申し込みください。
https://tsukijihongwanji.force.com/ginzasalon/s/KokoroAcademy
※登録・ログインが必要になります。
また会場となる築地本願寺GINZAサロンでは、「KOKOROアカデミー」という学びの場が開かれており、この「シネマ法話」以外にも、仏教的な考え方をベースにした講座や、日々の暮らしのヒント、人生や終活を考える講座など、さまざまな催しが行われています。こちらも合わせてチェックいただければと思います。