【12/8（日）おさとりの日】レトルトカリー寺、全国のお寺で同時開催！～お寺とカレーってなんか相性よさそう～

はじめて寄稿させていただきます。浄土真宗本願寺派・西光寺の唐溪悦子（からたにえつこ）と申します。

さて、いきなりですが、カレーはお好きですか？今や国民食とまで言われているカレー。某カレーメーカーの調べによると平均で1週間に1回以上なんらかの形で食べているのだとか。

では1週間に1回以上お寺に行く人はどのくらいいるのでしょうか？「レトルトカリー寺」は、日常にカレーがあるように、日常にお寺があったらいいなという想いからはじめた企画です。

・レトルトカリー寺（でら）って？

「お寺とカレーって相性よさそう」をきっかけに兵庫県尼崎市の西正寺からはじまった、お寺でカレーを食べるイベント「カリー寺」。現在、北海道や東京、福岡など全国に広がりつつあります。2016年からはじまり4回目となる今年は、8店舗のカレー屋さんが出店、700人以上の来場がありました。当日はネパールの民族音楽やダンス、手話エンターテインメントのパフォーマンスやお寺の今に関するトークイベントなどが観賞でき、盛りだくさんな内容でした。

▼当日の様子はこちらから
https://www.facebook.com/currytemple/videos/411347429495554/

開催4年目にして、自然な流れで生まれた「カリー寺レトルトカレー」。広島の会社と共同開発しています（レシピなどは「カリー寺」に関わる主婦のみなさんのアイデアです！）。そして、このレトルトカレーができたことをきっかけに「レトルトカリー寺」の企画がうまれました。

・お寺でイベントを開催する理由

当日限りの来場で終わるイベントが多い中、「カリー寺」では毎年いろいろな派生企画が生れており、年々地域を巻き込んで大きくなっています。お寺と地域が密接にかかわるにはどうしたらいいのだろう…。

少し私の話をさせていただきます。

私のお寺は小さな集落にあります。高齢化と過疎化が進み、檀家さんがどんどん減っていく中で「何かしたい、でもイベントをして誰も来なかったらどうしよう」そんなことを考えていました。そうした時に、カリー寺の発起人である藤本さんから「人がたくさん来なきゃいけないの？」と言われ、「イベント会場」としてお寺をひらく意味を考えはじめました。

「地域に還元したい」と”提供する”ことばかりを考えていましたが、”与える”ということは”与えられる”という受け身の認識をつくることにつながり、その日限りのイベントで終わってしまいかねないと思うようになりました。お寺は地域のよりどころだったはず。よりどころになっていたのは、住んでいる人たちが主体的に関わりあう中でうまれるものがあったからなのではと思います。

西正寺で開催されている「カリー寺」からどんどん派生企画が生まれているのは、檀家さんや学生さん、主婦などいろいろな人たちが関わりを持ち、「カリー寺」というイベントだけではない交流がうまれているからなのではないかと思っています。その交流の中で、相互になにかを与え合う関係性を楽しんでいるように、私には思えました。

人と人とがつながりを持てる場、それが「カリー寺」であり、お寺であると思います。

この「カリー寺」をもっと気軽にできれば。それが「レトルトカリー寺」です。

今回、2019年12月8日（日）「おさとりの日」に合わせて全国同時多発で開催します。たくさんの方に参加いただければと思っています。
※開催日は12月8日ですが開催期間は12月1日～14日まで。

▼Facebookページはこちら！
https://www.facebook.com/prepackagedcurrytemple/

つらつらと想いをつづってきましたが「知り合いのおうちでカレーパーティー。でも今日のおうちはお寺でした」くらいの感じのゆるい企画となっております。

檀家さん向けに開催いただくもよし、これまでお寺に来なかった方を対象に開催いただくもよし。事務局も精一杯のサポートをさせていただきます。現在、開催予定になっているのは、全国10ヶ所です。まだまだ広げていきたい。

カレーを通してお寺をみんなの日常に。

▼レトルトカリー寺に興味があるという方はメールまたはfacebookアカウントにご連絡ください。詳細企画書をお送りいたします。
唐溪　悦子（karatani etsuko）
Mail：karatani.e@gmail.com
Facebook：https://www.facebook.com/etsuko.karatani

▼カリー寺発起人　尼崎ENGAWA化計画／藤本遼
Facebook：https://www.facebook.com/ryo.fujimoto.0410
Twitter：https://twitter.com/fjmt_0410_ryo

●筆者プロフィール

唐溪悦子（からたにえつこ）
島根県西光寺／僧侶。1992年7月生まれ。高校時代に僧籍取得のため得度し、鳥取環境大学にて動物行動学を学ぶ。僧侶としての生き方に疑問を抱き、大学卒業後はお寺に戻らず葬儀社に入社。その後転職し、広島市内を中心に発行するフリーマガジンの作成やイベントの企画運営などを行う。現在は兵庫県尼崎市に移り、お寺離れにより地域のよりどころがなくなっているのではとの想いから「レトルトカリー寺」の運営を行う。

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