キッサコ・薬師寺寛邦、アジアを巡る歌の旅。ラストは京都・東京でホールワンマン!

彼岸寺読者の皆様 こんにちは。ご無沙汰しております。臨済宗妙心寺派海禅寺副住職で、「薬師寺寛邦 キッサコ」として音楽活動をしております、薬師寺寛邦です。

YouTubeからアジアツアーへ

四年前に般若心経を音楽アレンジした「般若心経 cho ver.」が、昨年あたりからありがたいことにYouTubeなどで反響をいただきました。さらに、なんと海を越えて、中国などアジアの国々でも、たくさんの方々に聴いていただける状況が生まれました。

【MV】般若心経 cho ver. [short mix] / 薬師寺寛邦 キッサコ @京都・天龍寺

それがきっかけとなり、昨年12月には、中国・台湾・香港計6都市にて、初めてのアジアツアーを開催。おかげさまで大盛況に終えることができました。

そして、今年は規模を拡大し、9月から12月まで、中国6都市、台北、香港、日本2箇所を含む全10都市のアジアツアーを現在行っております。すでに、9月・10月に中国・台湾・香港と回らせていただき、昨年と合わせて、約1万人もの方々にご来場いただくことができました。

一度目は、右も左もわからずの状態で臨んだツアーでしたので、ただただ目の前のことに必死で唄ってきたという印象でしたが、今回、改めてこうして様々な国で歌うことで、違った視点から仏教を感じることができ、貴重な経験をさせていただきました。今回はその話を少しばかりお伝えしようと思います。

通常、私が行っているコンサートでは、私が製作しました日本語のオリジナル曲と、般若心経などのお経を音楽アレンジした曲を織り交ぜながらのセットリストで、演奏させていただいております。

もちろん、国外でのライブも同じく、ほぼ全編日本語で歌っております。(それ以外の言語が話せませんので……涙)

当初は「日本語で本当に大丈夫だろうか? お客様に伝えることができるのだろうか?」という不安が大きくありました。しかしどの国でも、日本の文化、そして日本の仏教の多様性に大変興味を持たれている方が多く、20代から50代くらいの方々まで幅広い世代の方にご来場いただきました。

アジアの仏教を知り、日本の仏教を知る

現地のお客様の反応も、日本語の歌の時は真剣に聴き、そして時には盛り上がってくださり、般若心経の時は合掌をしていただきながら、同じ空間・時間を共有できていることが本当にありがたく感じました。

特に驚いたのが、本当にたくさんの若い方が、般若心経の時に、目を閉じてしっかり合掌をして拝んでいる姿でした。「拝み慣れていらっしゃるなあ」というのが率直な感想で、それはきっと、日常の中に「拝む」「祈る」時間がしっかりとあることに由来するのだろうなと感じました。

これは、日本とアジアの国々では、生活における仏教の位置付けに違いがあるのかもしれません。今、日本では「若者の仏教離れ」という言葉を耳にしますが、確かに少しずつ、「拝む」「祈る」とうことが、日常から離れていっている気がしています。

その一方で、とある方から伺ったお話ですが、日本はうまく仏教が日常に溶け込みすぎている国で、でもそれは、実は世界的に見ても稀な形であり、自由な形で生活とうまく絡み合いながら共存しているということを聞きました。

確かに「この風習って、仏教から来てるよね?」「この言葉って元々仏教用語だよね?」というものがたくさんあります。しかし、知らず知らず、仏教が私たちの日常に溶け込んでいて、日常の中にも仏教があることを気づかないでいるだけなのかもしれません。

でも、その多様性・順応性があったからこそ、今の時代もこうして日本に仏教があり続けているのかもしれませんし、日本の仏教に興味を持たれる海外の方も多いのだと思います。

自分もまだまだ勉強不足ですが、こうした活動ができる間に、日本の仏教を海外の方に知ってもらいながら、私も改めて、日本の仏教の良さ、面白さというものに気づいていけているような思いがしています。そしてそれを今度は日本の皆さんにもお伝えができれば、と考えています。

十年後、二十年後、日本の仏教がどのように変化していくか。自分も今、できることを精一杯やりながら、しっかりと見つめていきたいと思います。

ラストは日本でホールライブ!「テクノ法要」ともコラボ!

最後になりましたが、今年のアジアツアーのラスト公演は日本に戻りまして、12月15日京都・20日東京と、国内では初めてのホールワンマンライブを開催いたします。

さらに日本公演ではスペシャルゲストに「テクノ法要」の朝倉行宣師をお招きします。あのニコニコ超会議でのコラボも再現する予定です!

今年、この活動を通して経験させていただいたものをしっかり伝えられるそんな日にしたいと思っておりますので、ご来場いただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

◆薬師寺寛邦 キッサコ Asia tour 2019「和-wa-」日本公演 [12/15京都・12/20東京]

12/15 京都府民ホールアルティ
OPEN 16:00/START 16:30
前売り 5,000円/当日 5,500円(指定席)
3歳以下入場不可
[チケット窓口]
●イープラス
https://eplus.jp/sf/detail/3071970001-P0030001P021001?P1=1221
●Peatix
https://kanho2019-kyoto.peatix.com
●アルティ 075-441-1414
●ジョーカンチケットセンタ 077-535-9001
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12/20 東京・江戸川区総合文化センター 小ホール
OPEN 18:30/START 19:00
前売り 5,500円/当日 6,000円(指定席)
3歳以下入場不可
[チケット窓口]
●イープラス
https://eplus.jp/sf/detail/3071970001-P0030002P021001?P1=1221
●Peatix
https://kanho2019-tokyo.peatix.com
●江戸川区総合文化センターチケット 03-3652-1106
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2公演ともに、スペシャルゲストとして、“テクノ法要”朝倉行宣師が登場!!
あのニコニコ超会議でのコラボが再現されます!どうぞお楽しみに!
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主催 : MUGEN Creations/EAP
お問合せ:office@mugen-creations.jp
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New Album 「人生」2019.10.11 CD / Digital Release
アルバムダイジェストトレーラー↓
https://www.youtube.com/watch?v=H1_zzFPobMo

薬師寺 寛邦 キッサコ  プロフィール
1979年生まれ。愛媛県今治市出身。僧侶であり音楽家。
愛媛県今治市にある臨済宗・海禅寺の副住職。
”僧侶ボーカルプロジェクト”「薬師寺寛邦 キッサコ」として、
仏教の教えをわかりやすい言葉に置き換え、懐かしいポップスのメロディーとハーモニーで伝えている。
また、僧侶として次世代に仏教をつないでいくため、音楽と仏教を掛け合わせ、
般若心経に声を重ねアレンジしたアルバム「般若心経」を2018年5月にリリース。
YOUTUBEでは200万回再生突破、中国のSNSでは驚異の2000万回再生を記録した。
中国での大反響を受け、昨年12月に、中国・台湾を巡る全7都市のワンマンライブツアーを開催、約5000人の動員を記録し、大成功を収める。
そして、今年も9月から2度目となる全10都市でのアジアツアーが開催決定!
日本からアジアへ、縁を繋ぎ、仏教を音に乗せ、伝え続ける。

薬師寺寛邦 キッサコ HP http://kanho.info

彼岸寺は、仏教とあなたのご縁を結ぶ、インターネット上のお寺です。 誰もが、一人ひとりの仏教をのびのびと語り、共有できる、そんなお寺です。