毎年、真言宗須磨寺派大本山須磨寺をお借りして、恒例行事となってきました、仏教井戸端トークの『お題法話』を6月29日(土)に開催致します。
『お題法話』とは、当日、ご来場されたお客さんから5つキーワードをいただいて3つ以上使って即興の法話をしていただくというもの。さらに、ただ即興で法話をするだけではなく、〈仏教用語禁止〉という特典までついております。例えば「お釈迦様」なんて言葉ももちろんダメです。ですから、登壇されるお坊さんたちは、なんとか工夫して会場の皆さんにお伝えしようと模索するわけですが、お坊さんがガチ悩みしながら法話をするという姿は、なかなか見られない光景かもしれません。
昨年の『お題法話』でもいろいろとユニークなキーワードが出されましたが、「歌舞伎」という言葉があげられた際、大本山須磨寺寺務長である小池陽人師は「歌舞伎と一緒でこの会(本来は『お題法話」と言いたいが、「法話」が仏教用語のため……)は、聞いて下さる方と一体になることが出来る貴重な会です」とおっしゃっておられました。
即興で、試行錯誤しながら、汗をダラダラと垂らしてお話をする僧侶の姿はあまり見ることができないものですし、参拝者もヒヤヒヤしながら、それでも笑いの絶えない法話会は、おそらくここでしか体験できないものであろうかと思います。
と、少しふざけているようにも思われるかもしれませんが、この『お題法話』は、僧侶自身の研鑚でもあります。「法話が独りよがりになっていないか?きちんと伝わっているのか?」仏教用語を使わないというルールによって、より言葉や伝え方を工夫をする必要が出てくるため、普段の法話よりもより「伝える・伝わる」ということが意識され、僧侶にとっての研鑽となるのです。それがこの『お題法話』の目的です。
今回登壇してくださるのは、小池陽人師(こいけ ようにん/真言宗)、光誉祐華師(こうよ ゆうか/浄土宗)、小谷剛璋師(こだに ごうしょう/真言宗)の三名。そして仏教用語チェック係(用語解説係)に池口龍法師(いけぐち りゅうほう/浄土宗)と小林恵俊師(こばやし えしゅん/天台宗)をお迎えして、司会は私、「仏教井戸端トーク」主宰・増田将之が務めます。
そして、僧侶の皆さんにキーワードをお出しするのは、参拝者の皆さんです。ぜひご一緒に、この研鑚の場を共にしていただけたらと思います。
◆第3回「お題法話」in 須磨寺
日 時:2024年6月29日(土)14:00~16:00(開場は13:30より)
場 所:大本山須磨寺書院 (兵庫県神戸市須磨区須磨寺町4丁目6-8)
定 員:200名
参加費:1,500円(当日お支払い)※お釣りのないようにお願いいたします。
お申込:仏教井戸端トークイベントページまたは須磨寺
※締切は前日(6月28日)18時です。
【仏教井戸端トーク】HP
https://bukkyoidobata.com/events/20240629/