【4/27〜5/12】親鸞聖人像への愛がここに極まる!?OTERA THE EXHIBITION 4th「愚禿 gutoku」清河北斗作品展

お寺の音楽イベント『お寺座』などでも知られる、富山県・宇奈月にある善巧寺さんにて、〈OTERA THE EXHIBITION 4th「愚禿 gutoku」清河北斗作品展〉が開催されます。

善巧寺の雪山さんと言えば、「日本で最も数の多い銅像は、ひょっとすると親鸞聖人なのでは?」という仮説を元に、ここ2年ほど全国の親鸞聖人像の数を数えるというチャレンジをされておられました。彼岸寺でも以前にご紹介しましたが、グーグルマップやネットで全国の浄土真宗のお寺さんの協力の元、現在2921体までカウントされています。

親鸞聖人像コレクション

その中で、一口に親鸞聖人像と言っても、笠をかぶり手には杖を持ったオーソドックスな旅姿スタイルから、幼少期の姿や合掌した姿、そしてなんと40メートルもあるという巨大な親鸞聖人像もなど、実はいろいろな造形があることもわかってきました。

そして自坊に元々あった親鸞聖人像に加え、さらにお寺にもう一体の親鸞聖人像をお迎えするなど親鸞聖人像への愛が深まり、その情熱に触発された清河氏の提案によって今回の展示会のテーマへと昇華されることになりました。

それが今回の〈OTERA THE EXHIBITION 4th「愚禿 gutoku」清河北斗作品展〉

「愚禿」とは親鸞聖人が自らの名乗りであり、「愚」は愚か者の自覚、「禿」は頭を剃るでもなく伸ばすでもなく中途半端な姿をあらわす言葉です。それは自虐的な意味ではなく、「佛」と対峙することによって写し出される自らの姿であったとも言われます。

今回の展示会に向け、新たな親鸞聖人の像の制作に挑まれたのが、造形作家・清河北斗氏。これまでもバイクに跨る金剛力士像「像駆輪金剛力士像」など、独自の世界観を持った作品を生み出してこられました。

しかも、なんと雪山さんとは幼馴染という間柄。雪山さんの親鸞聖人像への愛が、清河氏を突き動かし生み出された新たな親鸞像が、この展示会で初めて披露されます。清河氏が親鸞聖人をどのように表現されたのか、実に興味をそそられます。

さらにこの『OTERA THE EXHIBITION』という企画は、蔵や客間など、お寺の様々な空間を活かしたアート企画であり、お寺全体を使った展覧会となります。

美術館やギャラリーとはまた違った雰囲気の中で、作品と肉薄できることも大きな魅力です。お寺の随所に展示された清河北斗氏の作品の力強さを、ぜひご体感していただければと思います。

このGWのお出かけ先としてもオススメです!


●OTERA THE EXHIBITION 4th「愚禿 gutoku」清河北斗作品展

期 間:2024.4/27(土)~5/12(日)
時 間:13:00~17:00(火曜定休)
会 場:白雪山善巧寺
入場料:500円(高校生以下無料)

清河北斗作品展
HOKUTO KIYOKAWA ART WORKS
清河北斗| 1974年富山県生まれ。 東京芸術専門学校卒。2009年STUDIO/HOT設立。 2011年パリジャパンエキスポ出展、2015年個展「仮様」下山芸術の森発電所美術館、2017年「舞台の上の美術館Ⅱ 巨無と虚無」AUBADE HALL富山、2023年清河北斗展「SCULP FICTION」@btf東京など。

彼岸寺は、仏教とあなたのご縁を結ぶ、インターネット上のお寺です。 誰もが、一人ひとりの仏教をのびのびと語り、共有できる、そんなお寺です。