「輝けお寺の掲示板大賞2023」今年も掲示板大賞が決まりました!

今年も「輝け!お寺の掲示板大賞2023」が開催されました。今回は7月1日~9月30日までの3か月の応募期間の間にX(旧ツイッター)とインスタグラムあわせて4107作品が集まりました。

これまでの投稿作品数を振りかえると、第1回目(2018年)700作品、第2回目(2019年)925作品、第3回目(2020年)1677作品、第4回目(2021年)2887作品、第5回目(2022年)4093作品と毎年増加傾向にあります。今年は3か月間という最も短い応募期間でしたが、過去最高の投稿作品数となりました。

多くの投稿作品の中で大賞に選ばれた作品は、東京都の日蓮宗・妙円寺の作品「ことばだけ立派な者は敵である 釈尊」でした。ドキッとする言葉ですが、実際にこの言葉は『シンガーラ経』という経典の中に登場します。

ことばだけ立派な者は敵であって、友に似たものに過ぎないと知らねばならない

(訳:鈴木隆泰『本当の仏教第4巻』興山舎)

2018年から続く「輝け!お寺の掲示板大賞」はある意味「ことば」のコンテストですが、お釈迦様(釈尊)は「ことば」だけでなく、そこに「行動」が伴わなければならないと上記のように戒めておられるのです。仏教の教えを我が事として受け取っている人にとっては、実に耳の痛いことばです。立派な「ことば」を語るだけでなく、その「ことば」を実践することの重要性を改めて教えてくれたこの作品に今回大賞が送られました。

他の受賞作品をもう一つ紹介いたします。それは、大阪府の融通念仏宗・専念寺の作品「何が私を苦しめているのか。自分が握りしめている、その物差しです」。この掲示板を書かれ方は「ネコ坊主」の愛称で広く知られており、多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーでもあります。今回の掲示板大賞では多くの作品を投稿され、見事受賞されました。

私たちは日常生活の中で人間関係に頭を悩ませることが多く、他人に苦しめられるイメージを持つことが多いかもしれません。しかし、実は自分がしがみついている価値観(物差し)が苦しみの一番の原因であったりします。仏教の教えを通してもう一度自分の物差しを見つめなおしたいものですね。

今回の全受賞作品は「輝け!お寺の掲示板大賞2023」のウェブサイトで確認することができます。また今回も非常に多くのメディアで取り上げていただきました。NHKニュースやNHK「ゆう五時」などをはじめ、新聞では中国新聞の一面コラム「天風録」(12月10日)が掲示板大賞の受賞作品を交えた文面になっていました。もしよろしければご覧ください。

今年もお寺の掲示板大賞に大変多くの投稿をいただきまして、誠に有難うございました。来年も開催する予定ですので、引き続き数多くの投稿をお待ちしております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

浄土真宗本願寺派僧侶。1976年生まれ、福岡県出身。早稲田大学社会科学部・第一文学部東洋哲学専修卒業。早稲田大学文学研究科東洋哲学専攻修士課程中退。 築地本願寺内の(一社)仏教総合研究所事務局に勤務の後、2011年~2017年までドイツ・デュッセルドルフのドイツ惠光寺において、ヨーロッパ開教や日本文化を発信する事業に携わる。2017年より(公財)仏教伝道協会に勤務。 2018年に「輝け!お寺の掲示板大賞」を企画し、話題を集める。著書に『お寺の掲示板』(新潮社)。連載に「「お寺の掲示板」の深~いお言葉」(ダイヤモンド社「ダイヤモンド・オンライン」)などがある。