【10/15】お寺から提供できる健康を考える『寺子屋學シンポジウム』開催!

「お寺から健康を提供する」そう聞いてピンとくる方はまだ少ないかもしれませんが、「地域の健康に貢献しよう」とするお寺の新たな潮流が確実に生まれてきています。

例えば、お寺でラジオ体操を開催し続けることは、早起きや運動を通じて健康的な生活習慣を提供していると言えます。毎週お寺で「健康サロン」を開き、檀家さんや地域の高齢者を対象に健康体操や脳トレを一緒に行なう活動をしているお寺もあります。

そして何より、清々しいお寺の境内地や建物の中で休息をとったり、そこに集う人々と語り合うことは「心の健康」につながり、ひいては「体の健康」にもつながるのです。その特性に自覚的になって、積極的に居場所として開くお寺も増えてきました。

「過ごしやすい空間を持ち、人々の集いの場であるお寺だからこそ、地域の健康に貢献できるはず!」 そう考えたのは、『まちのお寺の学校』や『寺子屋學』などのWebサイトを運営する一般社団法人寺子屋ブッダ。代表の松村和順さんは、お寺を地域の人々の『心と体の健康』を守っていく拠点と捉えて『ヘルシーテンプル構想』を掲げ、「”お寺だからこそ”を活かして、全国のお寺から健康を提供しよう!」と全国の僧侶・医師たちに呼びかけ始めました。

そのキックオフミーティングとも言えるイベントが10/15に『寺子屋學シンポジウム』として開催されます。皆さんも『お寺だからこそできる、健康に対する貢献とは何か?』を一緒に考えてみませんか。
以下に主催者からのメッセージとイベント詳細を記載いたします。

『寺子屋學シンポジウム』主催者メッセージ

皆さんは、人生の最後に、健康上の問題で日常生活が制限される期間をどのぐらい想定していますか?

実は、その期間は、男性で平均9.13年、女性で平均12.68年。
寝たきりや要介護などで思うように生活できないことは、個人や家族にとっても非常に辛い現実ですし、社会にとっても大きな課題です。では、どうしたら健康寿命を延ばしていけるのでしょうか?

その鍵は、遺伝でも、運でもなく、生活習慣にあることが明らかになっています。日々、どのような“心”で、どのような“行い”をしているか?その積み重ねで健康寿命を延ばすことができるのです。

この国家的課題、どうやら、お寺や仏教の出番がありそうじゃありませんか?

今回の寺子屋学シンポジウムのテーマは、「地域の健康に貢献するお寺」。僧侶の皆さん、医師の皆さんはもちろん、お寺を拠点に“心と体の健康“を提供しようと考えている方、ぜひご参加ください。
お寺に期待されることは何か?お寺だからこそできることは何か?それぞれの立場から、ともに語り合いましょう。そして、良いつながりを作りましょう。

※平均寿命(平成22年)は、厚生労働省大臣官房統計情報部「完全生命表」、健康寿命(平成22年)は、厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の費用対効果に関する研究」
※(注):健康寿命:人の寿命において「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」

イベント概要

名称:寺子屋學シンポジウム
日時:2018年10月15日(月) 13:00〜
会場:パナソニック汐留ビル 3Fホール
参加対象者:
「僧侶・寺族及び、医療・介護・その他健康に関連した仕事をされている方」

第1部 語り合おう。ひと、まち、お寺。 13:00-14:05

◉寺子屋學とは?

◉Pick up!社会に求められるお寺
テーマ① お寺による”まちづくり活動”
飯島俊哲 長野県上田市海禅寺副住職 / 認定NPO新田の風理事

テーマ② シングルファミリー支援”ぼっちぼっちフェス”
西田真弓 一般社団法人ハートフルファミリー理事

テーマ③ お坊さん講師による健康指導
ミズノ株式会社 ライフスタイルスポーツ事業部 石元良樹

第2部 特集「地域の健康に貢献する寺」 14:15-16:30

講演①:人生100年時代に必要な医療
渡邊昌 (元国立がんセンター疫学部長、日本綜合医学会会長)

講演②:診療から見えてきたお寺だからこそできること〜「心と体の健康塾」の可能性〜
川野泰周(精神科・心療内科医、僧侶)

座談会:お寺から提供できる健康を考える
・井上広法(セミナー講師、宇都宮市 浄土宗光琳寺 副住職 )
・倉島隆行(全日本仏教青年会第21代理事長、津市 曹洞宗 四天王寺住職)
・川野泰周(精神科・心療内科医、横浜市 臨済宗建長寺派 林香寺住職)
・大來尚順(翻訳家、山口市 浄土真宗本願寺派 超勝寺 副住職)
・松村和順(一般社団法人寺子屋ブッダ代表理事)

第3部 人の集うお寺を設備から考える 16:40-18:15

テーマ①防災対策 漏電による火災からお寺を守る
テーマ②魅力度向上 LED照明による御宝前の魅力化

パナソニック展示ルーム見学会

第4部 懇親会  18:30~20:30

◉銀座ライオン汐留店で懇親会
銀座ライオン汐留店
※会場ビルの隣の建物です

※ 第3部の特集「人の集うお寺を設備から考える」は、寺院関係者の方を対象にしたプログラムです。
※ 第4部の懇親会は、どなたでもご参加可能です。(要予約)

【主催】
一般社団法人寺子屋ブッダ

【後援】
公益財団法人仏教伝道協会
全日本仏教青年会
全国曹洞宗青年会
臨済宗青年僧の会
公益財団法人浄土宗ともいき財団
一般社団法人学び・まちづくり推進機構
全国市民大学連合会
特定非営利活動法人ライフケア協会
ミズノ株式会社
パナソニック株式会社 エコソリューションズ社
フリースタイルな僧侶たち
仏教井戸端トーク
hasunoha

※ 詳細情報・ご予約は下記URLより
https://terakoyagaku.net/id801/

2003年より東京・光明寺にて「お寺の音楽会 誰そ彼」を主催。地域に根ざしたお寺の ”場づくり” に大きな可能性を感じ、2012年に仲間たちと「未来の住職塾」を立ち上げる。全国に広がる受講生のネットワークを活かし、各地のお寺さんを訪ねて事例調査・執筆・講演等を行ない、時にお寺の音を録音する。現在、最も力を入れているのは音にフォーカスした新しい巡礼の形「音の巡礼」プロジェクトと、Podcast番組「Temple Morning Radio」の編集・配信。著書『お寺という場のつくりかた(学芸出版社)』、『みんなに喜ばれるお寺33実践集:これからの寺院コンセプト(興山舎)』。