【9/17】声なき声に耳を澄ます。「へいわフォーラム2018」開催

浄土真宗本願寺派が、国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて毎年勤めている「千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要」をご存知でしょうか。先の大戦で犠牲となった全ての人に哀悼の誠を表し、いのちの尊さや恒久の平和を願う法要です。そしてこの法要を機縁として、平和について考える「へいわフォーラム」が東京・築地本願寺において開催されています。

今回の「へいわフォーラム2018」では、俳優としてNHKドラマ「あんとき、」に主演、最近では映画『菊とギロチン』(瀬々敬久監督)、『飢えたライオン』(緒方貴臣監督) など数々の作品に出演し、ミュージシャンやエッセイストとして活躍する小木戸利光(こきどとしみつ)さんが登壇されます。

小木戸さんは、俳優やミュージシャンとしての活動の他、戦争体験者の記憶の伝承を目的とした事業に取り組むなど、平和問題に寄与する活動も展開している、今もっとも注目を集める異色のアーティストとしても知られています。

小木戸さんが特に現在力を入れておられるのが、中国・サハリン残留日本人等の戦争の記憶の伝承を目的とした「戦後世代の語り部育成事業」。今春、ロシア連邦サハリン州へ渡航し、約20名の残留日本人関係者等への30時間に及ぶ聞き取りを実施されました。8月18日に放送されたTBS 「報道特集ドキュメンタリー」でもその活動が紹介されて話題となっています。今回の講演では、その聞き取りの旅の中で得られた貴重な音声記録や写真資料などをもとにお話をいただく予定となっております。

今なお、多くのことが知られぬままのサハリン残留日本人の方々の思い。その「サハリンの声なき声」に耳を澄ます中で、多くの人に、共に平和についての思いを巡らせていただく機会となることでしょう。

また講演の前には、近代日本の建築家を代表する伊東忠太による、古代インド様式をモチーフとしたユニークな建築でも知られる築地本願寺の本堂での雅楽演奏を含む法要も体験いただけます。東洋、西洋、日本が仏教のもとに融合する築地本願寺で、黙する人たちの声に耳を澄まし、平和への思いを新たにしていただけましたら幸いです。

●へいわフォーラム2018 〜声なき声に耳を澄ます Listen to silent voices〜

日 時 2018年9月17日(月・祝) 13:30~16:00
会 場 築地本願寺 本堂  http://tsukijihongwanji.jp
スケジュール 13:30~14:00 お勤め 雅楽付
14:00~15:55 講演
15:55~16:00 閉会式
講 師 小木戸 利光 氏(Toshimitsu Kokido)
参加費 無料
申し込み
お問合せ
東京教区教務所HP申込フォームよりお申込ください。
03-3541-1666(東京教区教務所)
詳 細 http://tsukijihongwanji.jp/tokyo-kyoumusho/news/heiwa2018/
主 催 浄土真宗本願寺派「御同朋の社会をめざす運動」東京教区委員会

 

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