今回、精進レトルトカレーや袈裟エプロンの制作というユニークな取り組みをされている、「カレー坊主」こと吉田武士さんからご寄稿をいただきました!
はじめましてカレー坊主と申します。
統計調査では日本人は1年に約80回カレーを食べるそうです。週に1回以上という驚異的な数字です。
特に家庭で作られている「カレーライス」は大人からお子さんまで大好きな、まさに国民食。実は、そのカレーライスと日本の仏教には多くの共通点があります。どちらもインドで生まれ、インド以外の国を経て日本に入り、日本人向けに独自の進化をしながら出来上がっていった、という点です。
仏教と同じくインドで生まれ、日本に根づき、バラエティー豊かに国民食として愛されてきたカレー。カレーという国民食を通して、お寺や仏教、お釈迦様へもっと親しみを持ってほしいとの願いで、全国のカレー好きなお坊さんが様々な活動をはじめました。
カレー好きなお坊さんがレトルトカレーを本気でつくりました
インドで仏教を開いたお釈迦さまもきっと食べたカレー。
カレーならきっとみんなを笑顔にできるはず。
そんな思いを抱いた全国のカレーが大好きなお坊さんが宗派を超えて集まりました。そして生まれたのが「ほとけさまのやさしい精進カレー」。肉・卵・乳製品・白砂糖・化学調味料を一切使わず、野菜やスパイス、昆布や味噌など日本の伝統調味料でつくった精進レトルトカレーです。野菜のうまみがたっぷりで、お肉が入ってないとは思えない満足感。スパイスが効いているから、マイルドだけどしっかりとカレーの辛さが口に広がります。それでいてカロリーは一袋148kcal。家族みんなで食べられる体にやさしいカレーです。
売り上げの一部は、全国のお寺と支援団体、檀信徒や地域住民が協力し貧困問題の解決を目指す「特定非営利活動法人おてらおやつクラブ」に寄付されます。カレーを食べてだれかを笑顔にできるそんな素敵なカレーです。
全国販売に先立ちまして、11月10日に行われる「全日本仏教青年会全国大会」にて先行販売を行います。当日は試食もありますのでぜひお立ち寄りください
お坊さんみたいなエプロンもつくりました
カレーをつくるときにはエプロンが欠かせません。普段使いもできて、仏教をより身近に感じられるエプロンを製作しました。まるでお坊さんみたいな、左肩の輪っかが特徴的なワンショルダータイプのエプロン。草木染めによってカレー色に仕上げました。その名も「袈裟エプロン」一着ずつ縫製から草木染めまで職人さんの手で丁寧に仕上がっています。見た目は完全にそれっぽい感じですが、一般のみなさんどなたでも購入いただけます。
カレーは毎日でも飽きずにおいしく食べることが出来ますよね。(え?わたしだけ?)
仏教はいかがでしょうか。毎日とは言わないまでも、もっと普段の生活で仏教に触れる機会が増えるといいなと思い、今回のレトルトカレーとエプロンをつくりあげました。
カレーの香りのように仏教の香りを感じてほしい
夕暮れ時、学校からの帰り道、どこからともなくカレーの香りが漂ってくる。ああ、この辺りのどこかの家では今夜はカレーかなぁ。「カレー、食べたいなぁ」なんて思いながら家に帰るとなんと我が家もカレーだった。…なんて思い出はありませんか?
インドで生まれたカレーは現代の日本人の記憶とこころに深く根づいています。2600年前に生まれた仏教も長い年月をかけ、知らず知らずのうちに現代の私たちのこころに根づいています。
『ほとけさまのやさしい精進カレー』を食べるとき、『袈裟エプロン』を身につけてカレーをつくるとき、それぞれに少しでも仏教の香りを感じていただければ嬉しいです。
合掌
(あ~カレーの話をしていたら、カレーを食べたくなりました~!)
■第20回WFBY世界仏教徒青年会議 日本大会開催記念 全日本仏教青年会全国大会
日時 11月10日(土)
会場 曹洞宗総本山 總持寺(神奈川県横浜市鶴見区二丁目1-1)
大会特設サイト:http://www.jyba.ne.jp/wfby20th/zenkoku/
■袈裟エプロン
こちらのサイトで好評販売中 >>> http://www.istist326.com/?mode=f13