皆様こんにちは。浄土真宗本願寺派永明寺住職の松﨑です。
このたび、何と本を出版することになりました。タイトルは『だれでもわかるゆる仏教入門』です。なぜお前みたいな奴が本を出すんだと思われるかと思いますが、それを一番思っているのは私自身です(笑)
出版元はナツメ出版という図解モノを得意とされている版元です。こういった図解モノは大学の教授とか肩書がある人にお願いすることが多いらしいのですが、最近どうも売れなくなったみたいです。そこで、「今までちゃんとしている人に書いてもらっていたから、ちゃんとしてない奴に書かせたらどうにかなるのではないか」という思惑で依頼が来たようです(はっきりとは言われてませんが最初の打ち合わせでヒシヒシとその思いが伝わってきましたw)
そんな経緯で上梓されたものですので、仏教書としては全くあてにはならないと思います(笑)そもそも、「だれでもわかる」なんてタイトルですが、これ読んで仏教が分かったら誰も苦労はしません。そもそも、著者自身があんまり分かってないんですから(笑)しかし、仏教に関わるってそんなに大上段に構えなくてもいいんだと安心してもらえるような作りにしたつもりです。要するに仏教入門のための入門書です。
このサイトを読まれている方はすでに仏教に関わりをもっておられる方だと思いますので、必要のない読み物かもしれませんが、もし興味がありましたらぜひ手に取っていただけると幸いです。著書自身が自著を散々に言っておりますが、パート3の「伝統宗派の教えと特色」だけはおススメです。日本の伝統仏教宗派を紹介するパートなのですが、自分では手に負えないので各宗派の方々に説明してもらおうというものです。
今回は私の乏しい人間関係の糸を手繰りに手繰り、素敵な6宗派のお坊さんに集まっていただきました。集まるといっても本当だったら直接会って聴きたいところですが、こんなご時世なのでZoomでインタビュー。時代ですね。ご協力いただいたのは、谷 晃仁 先生(天台宗)、蝉丸P先生(真言宗)、渡邊 晃司 先生(日蓮宗)、細川 晋輔 先生(臨済宗)、倉島 隆行 先生(曹洞宗)、井上 広法 先生(浄土宗) です。そして浄土真宗は私、不肖松﨑が担当しました。どうです、私を除いて、ものすごいメンバーだと思いませんか?私と同世代で、それぞれの宗派で様々な立場から仏教を広めるべく最前線に立たれている方々です。人見知りのくせに、よくこれだけの方々と繋がれたなぁと自分でも感心します。
出来上がった原稿を見て正直「これは面白い」と思いました。まぁ、このパートは私じゃなくて編集さんが書いたんですけどね……とにかく、自分が書いてないパートですが、これだけでも購入いただく価値はあるのではないでしょうか。
本は全4パートで、パート1がお釈迦様の生涯です。仏教入門書としてはありがちパターンです。特に目新しいものはありません(笑)目新しいものがあればそれこそ学会で発表してます。
パート2は松﨑が仏教の言葉からお悩みに答えるもの。これも仏教入門書によくあるパターンなのですが、これが、なかなか大変でした。編集さんが、集めてきた悩みに答えるんですが、まぁ、その悩みが重い重い。かなり苦し紛れの回答をしております。私が質問に悶絶している様が見どころですかね(笑)
パート3は先述の通り。ここは価値ありです。
最後のパート4は、永明寺の紹介と仏事や行事の紹介。「うちのお寺の行事なんかみんな興味ありますかね?」と編集さんには言ったのですが、どうしてもとのことなので紹介しました。なので、ここの内容はかなり浄土真宗に偏るというか、永明寺に偏っています。世に出して一番不安なのがこのパートです(笑)
ということで、松﨑がコロナ禍の自粛期間を捧げて、苦悩した跡を楽しんでいただければと思います。購入される際は、期待のハードルを思いっきり下げてください。とはいえ、手に取ってもらうと分かりますが、この本はあとがきが無いんです。サイン書いたりする余白のページもありません。なぜかというと、当初の予定より内容が増えてしまったからです。初めての著書で、できないはできないなりに、自分の思いを込めて書きました。仏教への思いがあふれるとまでは言いませんが、削りに削ってできたことは事実です(編集さんには苦労をかけましたゴメンナサイ)そんな青臭い仏教入門書『だれでもわかるゆる仏教入門』です。よろしくお願いします。
追伸 出版記念として、著者が自腹で作った「特装ブック帯」をプレゼントしています。この帯には、なんと私の娘が推薦コメントを寄せております。父親を大嫌いな思春期娘が言い出した奇跡の言葉がつづられています。応募は2021年1月31日まで。申し込みは下記フォームから。余っても困るだけなので奮ってご応募ください。
「特装ブック帯」応募フォーム
https://forms.gle/yD6RRLPu339T4yNv9