今年7月、第一回目となるオンラインで開催された「帰ってきた『アップデートする仏教』」。新型コロナウイルスの猛威を受けて、〈「アフターコロナ」の世界〉をテーマに、これからの私たちの在り方を問う、未来志向のイベントとなりました。
そして10月1日には、オンラインでの第二回目となる「帰ってきた『アップデートする仏教』」が開催されます。未来を見つめた第一回目とは対象的に、「1995〜2020 仏教3.0視点で見る日本仏教の25年」というテーマが設定され、過去からこれまでを振り返る内容となりそうです。
では1995年という年にはどういった意味があるのでしょうか。実は1995年5月は、エンゲージド・ブッディズムの提唱者であり、プラム・ヴィレッジを中心にマインドフルネスを指導するティク・ナット・ハン師が初めてにして唯一の来日を果たした年になります。この時、日本に初めて直接「マインドフルネス」が伝えられ、そこに同坐したのが、山下良道師と藤田一照師でした。
つまり、この1995年が、日本の伝統仏教(=「仏教1.0」)の中でもがいていた僧侶たちが、マインドフルネスと初めて出会った年であり、同時に「仏教3.0」が芽生えた年でもあったのです。
そして今年2020年は、その始まりの年からちょうど25年に当たる年。この25年間で、日本の仏教はどのように変化し、時代と向き合ってきたのか?その真っ只中にいた山下良道師、藤田一照師が、「仏教3.0」的視点からオープンに語り合います。今まで、その時点での最新の「アップデートする仏教」を語り合ってきた二人が、今だからこそその道程を振り返ることで、今後の展望にも光を当ててくださることでしょう。
ここでお二人のメッセージをご紹介します。
◆藤田一照師
『アップデートする仏教』(幻冬舎新書)の中で良道さんが「治療が行われていない病院」と評した、われわれ二人のスタート地点でもある仏教1.0。
なぜそうなってしまったのか、日本仏教の歴史的展開を振り返りながら、仏教3.0との接点を探りたい。
今回は仏教1.0に焦点を当てて、コロナ状況を踏まえた濃い話になるはずです。
◆山下良道師
1995年、オウムですっかり焼け野原になった日本仏教界。次の一手を必死に探していた。それがどうやら「マインドフルネス」らしいことは、みんな気づいていた。
オウムの無差別テロによって恐怖で震撼していた日本に、偶然にもいらしたティク・ナット・ハン 師から、我々は直接教わったのだ。
その種が、21世紀になると、それぞれのルートで爆発的に日本に広がって行く。
それが「仏教1.0」→「2.0」の展開。
そして「2.0」が広まり、その瞑想に深くはいってゆくことで、皮肉にも「1.0」の時は、概念に過ぎなかったものがリアルなものとして出現してきた。
「1.0」と「3.0」は同じ世界観。でも、「3.0」になって、リアルにお浄土も、自受用三昧も実感できる。そのあたりが、2020年のリアル。
さて、オンラインでの開催は二回目となりますが、主催者の一人でもある飯田正範さんによれば、オンラインで行うことによって海外から参加される方があるなど、今までにご縁がなかった方々とのご縁も繋がり、満員御礼のイベントになったそうです。またオンラインでのイベントということで、ボディーワークのようなものはなく、お二人の対談がメインだったとのこと。
今回は、まずはじめにアイスブレイクとして、藤田一照さんの即興ワークショップが行われ、お二人による対談、そして小グループによる感想のシェアをはさみ、全体での質疑応答というような流れで行われる予定となっています。
これまでと、これからを見つめる今回の「帰ってきた『アップデートする仏教』」。ぜひ皆さまご参加下さい。
●第二回 帰ってきた『アップデートする仏教』オンライン
日時:2020年10月1日(木)19:30〜22:00
参加費:3000円
下記peatixチケット販売サイトでチケットを必ずお買い求めください。
https://udb20201001.peatix.com/
※定員最大90名
Facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/812666212815265
※Facebookアカウントお持ちの方はこちらのページでも参加表明いただければ幸いです。
■今回はオンライン『zoom』上での開催となります。
チケットご購入の皆様に、イベント数日前にzoomへの接続アドレスなどお送りします。
主催:『帰ってきたアップデートする仏教』運営事務局
飯田 正範 /フジムラ ヨシヒロ