彼岸寺20周年、おめでとうございます。書き手一覧で一般人感が際立つ「co-buddhist」、お坊さんでもお寺関係者でもない橋本佳奈と申します。
Q. あなたにとって彼岸寺とは？
A. 仏教てなんだろう寺院、です。
姉弟育児中の元システム屋。仏教に興味を持ち、主に裏方をお手伝いしています。
12年前、彼岸寺に参画した想い
2011年夏、「彼岸寺、面白い！ 手伝いたいなぁ」とSNSで呟いたことがきっかけでお手伝いが始まりました。初の顔合わせも「自分以外は全員お坊さん」 最初は緊張ばかり。
当時の自分は、東京の独立系シンクタンクに誘われシステム全般を担っていました。彼岸寺を手伝いたいと手を挙げたのも、左記の勤務を決めたのも、軸は近いところにあって
「現代社会の根本が知りたい」
「土台にある金融資本主義、この次はあるのか（あってほしい）」
「鍵は、思想・宗教・哲学。金融資本主義の根本が西洋やキリスト教にあるなら、それと違う方向を提示できる先鋒は仏教なのでは？」
……なんだか堅苦しいですね！！！！！
仏教への関心は、彼岸寺の興りと同じ2003年、京都のお寺でお話した方が「印」について色々教えてくださったこと。「九品印って人生をかけた『のど自慢コンテスト』の鐘！？」 衝撃を受け、それが教えとなる不思議さに興味が芽生えました。
そこから、仕事の合間に法話を聞いたり、旅行でお寺を訪ねたり、書物を読んだり、仏教イベントに出かけたり。
仏教周辺をふわふわと飛び回っている中で、東日本大震災が発生。
貴重な命を改めて感じ、「子どもたちや未来を支える何かにもっと身を投じたい」 里親になろうと保育士資格を勉強し始め、勇気を出して彼岸寺にも飛びこみました。
この20年（お手伝いの12年）を振り返って
12年、相変わらず仏教周辺をふわふわ彷徨いながら、社会の在り方を考えていた気がします。
面白い若手の僧侶さん・仏教関係者の皆さんにお声がけしたり繋いだり、彼岸寺への寄稿を添削したりサイトの不具合を調整したり、地道なお手伝いですが嬉しかったです。
▶彼岸寺LINEスタンプ
https://store.line.me/stickershop/product/1065478/ja
個人としては、2014年に第一子、2016年に第二子を出産。子育てが始まって「仏教」がまた新しい角度から見えました。子育てをしていてあぶり出される、親の価値観や喜怒哀楽、煩悩……この感覚を「子育て坐禅」と称し、「仏教は子育てにも有効だ」と体感する日々です。
子育てと彼岸寺のお手伝いを楽しみながら、東京では、新宿区で子連れのトライアルカフェを試み、中野区では「楽しい子育て環境」を目指した一軒家開放にもチャレンジしました。
2021年、地域にお寺が沢山ある岐阜県関市へ移住。引き続き「co-buddhist」視点で（？）社会の仕組みに悶々と向き合っています。
これからの人類にとって、最も重要な問いは何ですか？「どうしたら、よき祖先になれるか、ということです」——オードリー・タン
次の20年に向けて
InstagramやTikTokなどSNSが普通となった現在、最近の10代は「Google検索をしない」「ホームページを見ない」と聞きます。
面白そうな20代前半の僧侶さんにお声がけしても「無理をしたくない、自分で管理できる背丈に合った活動や広報で進めたい」と紹介記事を断られることもあり、時代の変化を感じます。
そんな中でインターネット寺院「彼岸寺」はどうなっていくか。
諸行無常な世の中、リアルなお寺も、SNSもWebもいつか滅びていくのでしょうが、そこにある限り「必要な誰かと縁がつながる可能性がある」 少しでもお手伝いしていけたらと思っています。
「興味あるけど、仏教てなんだろう」という皆さん、一緒に「なんだろう」しませんか。
皆さんの寄稿やご参加もお待ちしております (∩´∀｀)∩
追伸： 仏教を知る過程で「空海」の天才ぶりに心を奪われ、録音してBGMに使うほど「護摩」にドハマり、「私は真言宗がタイプなのか」と思うも、2013年「国柱会の田中智学」を知り、完全に傾倒しています。「日本は文明を造る国でなく整理する国」と言って「八紘一宇」の考え方を生み出した方。子育てが落ち着いたら改めて学びを深めたいと企んでいます……
同朋の「田中智学」ファン、いましたら、ぜひご連絡ください！！！
