Q. お坊さんに定年はありますか?

A. ありません。

お坊さんに定年はありますか、とのご質問ですが、お坊さんはサラリーマンとして会社に雇われているわけではありませんので、基本的には定年はなく、僧侶の資格も、年齢によって失効するものではありません。ですから、80歳でも90歳でも、体さえ元気であれば、お坊さんとしての勤めを果たすことは可能です。

事実、ウチの祖父も、80歳になる前までは、現役でお寺の法務を勤めていましたし、現役引退し、外へお参りへ出る事は無くとも、お寺での日課のお参りはキチンとしておりましたし、かなり年配でも、まだバリバリやっておられる方もおられます。

ただし、法務員と言って、本山などの組織の職員として働かれている方には、定年はあるかと思いますが、それも、その職員としての職を終えるだけで、僧侶を辞めないといけないわけではありませんから、お坊さんには定年というものはないんです。

むしろ、人生経験を経ることによって、より深く仏法を味わえるようになることもあるでしょうから、世間で言う定年の頃が、お坊さんにとっては最も脂ののっている時期かもしれませんね。

不思議なご縁で彼岸寺の代表を務めています。念仏推しのお坊さんです。