Q. 世界には幾つくらいの仏教国(仏教徒が多い)があるのでしょうか?

A. 3〜10カ国といったところでしょうか。

世界に仏教国がいくつあるか、というご質問ですが、まず何を以って「仏教国」とするか、によって数は変わってくるかと思います。仏教を国教としている国を仏教国とするならば、タイとカンボジアのみで、それにブータンがチベット仏教を国教とする国だそうです。

仏教徒が多い国を仏教国と考えるならば、上記の国に、日本、ベトナム、ビルマ(ミャンマー)、スリランカ、中国、韓国、といったところでしょうか。ちなみに、最も仏教徒が多いのは、意外な事に中国で、次いで日本、だそうです。

ただし、これは人口に対しての比率ではなく、仏教徒がただ多く存在する、というだけですから、人口における仏教徒の割合が高い国を仏教国と考えるならば、タイ、カンボジア、ブータン、ベトナム、ビルマ(ミャンマー)、スリランカ、ラオス、日本がそれに該当する国と考えられます。

ちなみに、仏教発祥の国であるインドも、お釈迦様誕生の地であるネパールも、現在はヒンドゥー教徒が多く、インドにおいて仏教徒は人口の1%にも満たないということなので、残念ながら仏教国とは言えなさそうです。

ただ、近年ではヨーロッパやアメリカでも、徐々に、ではありますが、仏教が受け入れられてきていますので、今後、仏教国が増えることもあるかもしれませんね。

不思議なご縁で彼岸寺の代表を務めています。念仏推しのお坊さんです。