あとがき
1908年6月18日、ブラジルサントス港に第一回移民の方々が到着しました。そこで、6月には多くの場所で移民追悼法要や移民記念祭が営まれます。たくさんの、本当にたくさんのお話を聞かせていただきました。いわゆる「幸せな話」はひとつもありません。ただただ、苦労に苦労を重ね、血と汗のにじむ努力で、度重なる困難を乗り越えてこられたお話です。
今こうして、ここにおるのは奇跡だと、あの人にこそ生きておってほしかったのに、と沢山の方がおっしゃいました。そして必ず、ここまで生かさせていただいて、本当にありがたい、恥ずかしい、もったいない、と続くのです。ただただ、頭が下がります。先人方が残してくださったもの、こと、思いのすべてで、今があります。何の準備もなくふらっとブラジルにきて、生かさせていただいている私は、心の底から本当にすべての方々へ感謝の気持ちでいっぱいです。
多かれ少なかれ、皆様にもこういう「つながり」があるのではないでしょうか。
たまには、にゃぁ達と一緒に、思いをはせてみませんか。
少しでも、多くの人に、広まりますように。なまんだぶ。
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