【6/11】それぞれ10年の縁起がここに集う。〈響きの世界の根源を巡る〉音楽家と笛奏者と僧侶の鼎談

はじめまして、合同会社メイジュの後藤サヤカです。これまで10数年、あちこちお寺に出向いたり、お坊さんとのご縁をたくさん頂いてきました。

そのご縁から映画制作、イベント企画、仏教塾主催、オンライン禅コミュニティ運営など、数々の作品や場所を作ってきました。

10年越しのご縁が整う時

今回ご紹介するイベント「〈響きの世界の根源を巡る〉音楽家と笛奏者と僧侶の鼎談」は、2009年から今に続く仏縁、中でも2012年に出会った、真言宗僧侶の稲生永明さんと共に企画したものになります。

稲生さんは、今回のイベントの会場として協力くださっているお寺「海禅寺」の副住職。出会った当時は、ある出版社に勤めておられました。勤められていた出版社で発行されていた雑誌は、伝えたいことをまっすぐに届けるために、スポンサーなどをいっさいつけずに自社で資金を作り制作されていました。

そんな稲生さんのその在り方に感銘をうけた私は、ある時期から勝手ながら応援し協力するようになります。そこで生まれたのが、若手僧侶による〈これからの仏教を考える〉という連載企画でした。それ以来お坊さんの対談イベント等、様々な機会をご一緒してきました。

昨年、稲生さんは修行に入られた後、実家のお寺に戻って副住職になられたことをお聞きします。

そこで、この機会に、かねてより伺いたかった富山、稲生さんのご実家である海禅寺で、何か会をしたいと思い立ち、今回の企画が始動しました。稲生さんにとっては、副住職としてのはじめての試みであるこのイベントは、何かが芽生えるような、そんなきっかけとなるのではないかと感じています。

今回の出演者の一人でもあります、クラシックギターリスト西下晃太郎も、海外生活時代に出合った仏縁から、坐禅をはじめ、仏教に強くご縁を感じ、影響を受け続けている一人であります。そして稲生さんとは同世代。何かこの同じ世代を生きるもの同士で、音を通じて響き合いができればと思いました。

特別ゲストの笛奏者・雲龍さんとの出会いも同じく2012年。私の初監督作品となった、久高島ドキュメンタリー「はじまりの島」の、トークライブゲストに来て頂いたのが、ご縁の始まりでした。

雲龍さんが今回のイベントでも奏でてくださる笛の一つ「息吹之笛」という笛がこの世に誕生したのも2012年、映画「はじまりの島」も、「息吹之笛」も2012年6月に生まれました。

2012年から始まったさまざまなご縁が、ちょうど節目の10年となる機会。それぞれにとって、あたらしい次なるステージへ進むべく〈はじまりの日〉となるような、そんな気がしています。

会場となる稲荷山 海禅寺

音楽家と笛奏者と僧侶の鼎談と〈仏様の世界〉を表現する即興演奏

本イベントでは、途絶えることない祈りがいきつづける海禅寺の御本堂で、弦の響き、息吹の響き、声の響き、音楽家と笛奏者と僧侶がそれぞれが大切にする〈響き〉について、想いを語り合っていただきます。。その締めくくりには、笛と真言とギターを響かせる三者の即興演奏コラボレーションをお楽しみいただけます。他では類を見ない初の取り組みであり、実験的な機会になることと思います。

けれどこの企画は、参加されたみなさんに、強くこんなメッセージを伝えたい、聞いてほしいお話がある、というような会では、実はありません。

え……?では一体なんなのか……

あるといえば、素朴な願いがあります。

ただただ、それぞれのいのちと繋がる時間を過ごして頂けたらという想いを込めています。一人一人のいのちを生きる感覚とも呼応するような時間になってほしい。音を通じて響き合い、共にいのちを感じるひと時、そんな場であり、そんな時間になればと、願っています。

ぜひこの機会に、ご一緒できましたら幸いです。


■“響きの世界の根源を巡る” 音楽家と笛奏者と僧侶の鼎談

日 時:2022年6月11日(土)
 第一部 14:30〜15:30
 第二部 16:00〜17:30
場 所:稲荷山 海禅寺(富山県富山市四方西岩瀬定籍)
※オンライン配信も予定
ゲスト:雲龍 / 西下晃太郎
聞き手:海禅寺 副住職 稲生永明
参加費:第一部、第二部とも、それぞれ2500円
※両方参加される方は、500円引きとさせて頂きます。

定員:25名
運営:合同会社メイジュ
協力:稲荷山 海禅寺

【スケジュール】
・第一部
14:30 雲龍さんによる奉納演奏 
    クラシックギターコンサート
・第二部
16:00 雲龍さんによるオープニングの響きと笛のご紹介
16:10 “響きの世界の根源を巡る”鼎談 
17:15 仏様の世界の響き合い  真言+笛+ギター

【お申込み】
お申込は、info@meijyu.co.jp まで、件名を「“響きの世界の根源を巡る”鼎談と演奏お申込み」とし、
お名前・人数・連絡先を明記の上お申込みくださいませ。

第1部は、〈クラシックギターコンサート「島々の旋律」 〉を予定しています。
イベントの詳細は下記よりご確認くださいませ。
https://fb.me/e/300qM0np0

【1部2部参加の場合のお申込み】
お申込は、info@meijyu.co.jp まで、件名を「島々の旋律コンサート・“響きの世界の根源を巡る”鼎談お申込み」とし、お名前・人数・連絡先を明記の上お申込みくださいませ。
※両方参加される方は、500円引きとさせて頂きます。

【ゲストプロフィール】
西下晃太郎(にしした こうたろう)
クラシックギタリスト・作曲家。16歳の時にニュージーランドへ留学。以後16年に及ぶ海外生活でニュージーランド、ドイツ、スイスに移り住み、音楽を通じそれぞれの風土や文化に触れる。
スイス在住時より禅に出会い、チューリヒの禅堂(無畏城寺)に通う。接心や夏安居にて参禅を重ね、自身の音楽のあり方に大きな影響を与える。 2018年日本に帰国し、オリジナル作品集 「37 NIGHTS PRAYER」を岡野弘幹氏(サウンドアーティスト/音楽家)のプロデュースにより制作、2020年に発表。これまでにリルバーン学生作曲コンクール(ニュージーランド)にて優秀賞ならびに演奏賞を受賞。ハミルトン音楽祭(ニュー ジーランド)、世界宗教者礼拝(スイス)、たまきはる基金主催福島復興支援コンサート(パルセいいさか、福島市音楽堂)等 に出演。聞き書きで伝えられた詩篇に旋律を作曲した「洛北靜原の子守唄」が2021年京都洛北にある靜原神社春季祭礼にて奉納される。
https://kotaronishishita.tumblr.com/

雲龍 (うんりゅう)
鞍馬山、吉野、富士山ほか、さまざまな「場」で横笛をはじめ土笛、磐笛、コアガラスの笛、
息吹之笛、ネイティブアメリカン・フルートなど様々な笛を 演奏。
1997年より細野晴臣with環太平洋モンゴロイド・ユニットのメンバーとして活動。
NHK土曜ドラマ「ウォーカーズ」、龍村仁監督映画 「地球交響曲第六番」虚空の音の章に出演。
平城遷都千三百年記念平城物語 “まほろば”インド医療支援コンサート、天河大辨財天社 復興音楽祭、出雲大社大遷宮奉祝コンサートに参加。奈良フォーラム・第三回アジアコスモポリタン賞授賞式式典で祝奏。2020年には、日本アーユルヴェーダ学会大阪研究総会でオンラインによる講演・演奏を行う。薬師寺・天武忌法要、比叡山延暦寺根本中堂での奉納、神社・仏閣、インド・釈尊の聖地、ネパール、ミャンマー、台湾、韓国、カナダ、米国・グランドキャニオン、ハワイ島、英国・ダートムアの聖地 他での献奏を行い活動の場を広げている。演奏にあわせて、2012年より「陶笛・息吹之笛」の創作活動を始め、各地で「息吹之笛の集い」を行い、一つ穴、一音の響きの世界を伝えている。◎日本アコースティックレコ−ズより『遮那・水のながれ光の如く』を再リリース (NARP-8001)
http://www.shana-records.com/

稲生永明(いなお えいめい)
海禅寺(高野山真言宗)副住職。1985年富山市生まれ。國學院大學文学部中国文学科卒業後、
メーカー営業、雑誌編集者を経て、2021年、高野山円通律寺事相講伝所にて四度加行成満。伝法灌頂入壇。

稲荷山 海禅寺について

『大宝元年(七〇一)、文武天皇の第七皇子で仏門に入られた、一品親王越之宮自信院仏性上人がこの地を旅された折に、夢枕で竜宮に在る仏のお告げを聞き、稲荷明神の化身の白髪の老人に案内されて、打出の海岸から舟を出して海中に網を下ろすと、夢のお告げの通り黄金の釈迦如来像を得られ、歓喜して寺院を建てられました。』

これが、海禅寺のはじまりと伝えられています。そして、弘法大師が立寄られ、正観世音菩薩を刻まれたお寺として、地域の祈りの場となっています。

彼岸寺は、仏教とあなたのご縁を結ぶ、インターネット上のお寺です。 誰もが、一人ひとりの仏教をのびのびと語り、共有できる、そんなお寺です。