【お坊さんのための動画配信講座③】手持ちのカメラを使って、収録やライブ配信にチャレンジ!

みなさん、こんにちは。愛知県岡崎市の明願寺の松野尾浩慈と申します。

今回はお寺の動画配信について。

もともと動画配信をやっていたわけではありませんでした。おてらおやつクラブやリヴオンでの活動ではカメラ好きを生かして記録写真などを撮っていました。もともとそれらの活動はテレワークが中心で、オンライン会議も日常でした。そのような背景があって、緊急事態宣言以降、自分もできることがあればと、武田さんの「仏心チャンネル」や、五藤さんの「オンライン数珠つなぎ読経」に参加しました。

カメラが好きでこれから始めてみようと思う方の参考になるかもと書いてみます。

機材について

まずは配信の機材について。

①ミラーレス一眼 SONY α7 III
②レンズ SONY SEL1635GM
③ワイヤレスマイク RODE Wireless GO

④三脚 VELBON Ultrek 45L

⑤PC MacBook
⑥ビデオキャプチャー Elgato Cam Link 4K

⑦有線LANケーブル アダプターはApple USB Ethernet アダプタ
⑧ルーター TP-Link Deco M9 Plus

収録の場合

①〜④が収録の際に使う機材です。僕はミラーレス一眼に16-35mmのズームレンズか、50mmの単焦点レンズ、マイクはワイヤレスマイクを使っています。

写真撮影が好きなので、もともとあった機材がほとんどです。離れたところから全体像を撮りたかったので、ワイヤレスマイクを買い足しました。収録して編集するときはiMacとAdobePremiereを使ってます。AdobeCCは高いですが、写真の現像や寺報の編集などでもともと使っていたこともあり、追加料金が発生しなかったこともハードルを下げました。

僕は趣味で流用できる機材がありましたが、なくてもスマホと三脚があれば十分始められます。パソコンがなくても動画編集アプリもあります。ネット環境があればライブ配信も可能です。

スマホを使うメリットは、低予算で、機械任せでも失敗が少ないですし、毎回準備するのもお手軽です。大がかりになるとどうしても準備と片付けが面倒になるんですよね。私もビデオキャプチャーが届かず、ライブ配信にスマホから参加したこともあるのですが、十分なクオリティです。(ビデオキャプチャーはもともとニッチな商品が多いので、昨今の需要増に伴い入荷待ちが多いです。参考まで)

少し気になったことはまとめて後述します。

撮影〜配信の段取り

続いて段取りについて。収録でもライブ配信でもまずだいたいの台本を考えます。法話や法要行事のあいさつと同じでぶっつけではなかなか出来ませんし、繰り返しが増えたりして、編集が大変です。収録ならばやり直しがききますが、とくにライブ配信の時はそれっきりなので。

そののちにテロップやタイトル、余分なところカットなどの編集作業の後にエンコードして、各媒体にアップロードします。

ライブ配信の場合

ライブ配信するときは、⑤〜⑧が加わります。ちょっと見づらいので別角度からノートパソコンとそれにつなぐビデオキャプチャー。これがないとパソコン側でカメラの画像を認識しません。ネット環境は本堂のルーターから有線LANでつないで配信します。やはり有線のほうが安定していますね。

ライブ配信は生配信なので、予定通り始められるよう、収録以上に事前準備をきちんとします。ライブ中は配信ができているかの確認が難しい場合もありますので、事前に一度ライブ配信のテストをしておくのも大切です。最初から全部一人は難しいと思うので、「オンライン数珠つなぎ読経」など、ライブ配信の企画に参加するところからスタートするのもいいと思います。

気づいたことやちょっとしたコツ

収録でもライブ配信でも共通していえることは、伝えたい相手を考えること。そのために構図も工夫したいです。とくにスマホは画角が限られますし、マイクの集音もそこそこなので、離れたところからお勤めの全景を撮るのには向いてません。構図の工夫がいります。私はお参りの方に仏さまを見てほしいし、お坊さんも少しは入れたい。声はしっかり届けたいという欲張りです。4月24日に「オンライン珠数つなぎ読経」の企画でスマホで配信したときの構図を参考までに紹介します。

こんな感じの構図になります。

他にもお坊さんはなしで、仏さまのみ、経本のみというものもあるかもしれません。まだまだ試行錯誤が必要ですね。

またライブ配信などの際にテロップが難しいなら、ホワイトボードや家族などにヘルプしてもらって経本をめくってもらうのもよいと思います。お坊さんがやるので、ちょっとアナログな感じも受けると思います。

最後にとても重要なことですが、ライブ配信に関しては、家族にも伝えておかないと事故が起こります。顔出しNGの子どもや家族には伝えておかないといけません。

今回は機材の紹介と段取りについて、スマホでも十分なことやその際に気を付けることなどを、最近始めた人目線で書かせてもらいました。今後、コロナウイルスの感染が落ち着いたとしても、以前と同じような状態になるのは難しいかもしれません。それぞれのお寺によって、取り組みは変わってくると思いますが、動画コンテンツも有効な一つの手段だと感じました。カメラ好きの方、試してみてはいかがでしょうか。

>>【お坊さんのための動画配信講座④】オンラインの光と闇 に続きます!

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