名古屋市で開催を予定していた「寺院数NO.1 あいち寺フェス BuddhaGIRI」ですが、新型コロナウイルスの流行を考慮し、中止となりました。
ご参加を予定されていた皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。
3月に開催される「寺院数NO.1 あいち寺フェス BuddhaGIRI ブッダが斬る新時代」について、中日新聞社社会事業部の山田興睦さんからご寄稿をいただきました。
初めまして。中日新聞社社会事業部の山田興睦(やまだ・たつよし)と申します。このたび、有志の寺院関係者の皆様のご協力を得て「寺院数NO.1 あいち寺フェス BuddhaGIRI ブッダが斬る新時代」という新たな寺フェスを企画しました。
私自身のお寺とのご縁については、観光地のお寺を参拝するぐらいしかなく、宗教という言葉の重みや先祖の供養といった重荷を背負いたくないと、むしろこれまで関わりを避けてきたように思います。
・なぜ寺フェスを開催するのか
この寺フェスをやろうと思ったキッカケは、一昨年に開催した仏像づくりのワークショップでした。「日本で一番お寺の多い県が愛知県である」と聞き、気になって調べてみたところ、愛知県のお寺の数は約4500ヵ寺。2位の大阪が約3300ヵ寺でしたので断トツの1位でした。さらに県内の歯科医院の数、コンビニの数を調べてみると、お寺の数より少ない事も分かり、お寺が地域の中で果たす役割の重要性を実感しました。
巷のニュースでも「お寺離れ」が叫ばれており、新聞社として、地域の拠点となるお寺の活性化を応援できないかと考えました。寺院関係者の皆様にお話を聞きすると、既に各寺院でいろんな取り組みをされていることも分かり、約1年余りにわたりご協力いただける皆様と話し合いを重ねながら、今回の寺フェスを開催する運びとなりました。
・「宗教」を遠ざけているあなたに
今までお坊さんとほとんど話をしたことのない私にとって、豊富な知識量を持つお坊さんとのお話は刺激の連続でした。温和な方が多く、ニコニコしながら最後までじっくりお話を聞いていただける事もあり、仕事をしているのに自分自身の心が落ち着くという何とも役得な感覚を何度も味わいました。
私自身、仏教について知識がほとんどなかったので勉強をはじめました。ただ、2500年を超える仏教の歴史に根差した真理には、にわか勉強で理解できるはずがありません。そこで、私は僧侶がプロデュースする他の寺フェスとは視点を変えて、仏教にこれから関心を持つ立場の一般人代表の目線で企画を行うことにしました。
当初はお寺を通じた地域コミュニティーの活性化をテーマに掲げていましたが、仏教を少しずつ知るにあたり、現代人の悩みや漠然とした不安、ストレスに仏教の教えが効くのではと考え始めました。自分もそうですが、30代、40代ぐらいになると壁にぶつかり、自分の限界がみえてきます。そんな時に心を整える所作を身にける事が大事で、仏教にそのヒントがある。過去の私がそうであったように、「宗教」という言葉の壁で遠ざけている方に知ってもらいたいと感じています。
・お坊さんの魅力を感じられるコンテンツが盛りだくさん!
今回の寺フェスのメインコンテンツとなるのが「私が選ぶ法話NO.1 悩み苦しみブッダ斬り!超宗派法話大会」です。
僧侶が持つ無形の力はなんといっても言葉にあると思います。その言葉の力で、悩みの多い現代人の心を揺さぶり、元気づけたいと企画しました。また、各宗派による教えの違いをもっと知りたいと超宗派による大会とした結果、全国から8名の僧侶に出場いただきました。出場される方のプロフィール等をホームページで掲載します。会場まで足をお運びいただけましたら幸いです。
「悩み苦しみブッダ斬り!超宗派法話大会」
寺フェスのもう一つの狙いとして、一般の方が気軽に僧侶と話せるようになること、自分に合った僧侶と出会うことをあげております。
そこで「お坊さんと話そう」というコーナーを設けております。一般の方の参加、そして企画にご協力いただける僧侶の方の参加をお待ちしておりますのでよろしくお願いします。
その他にも魅力ある企画がもりだくさんですので、ぜひ会場へ足をお運びください。詳しくは【公式HP】をご覧くださいませ。
https://www.aichi-terafes.info
皆さまのお越しをお待ちしております!
◆「寺院数NO.1 あいち寺フェス BuddhaGIRI ブッダが斬る新時代」
日時:2020年3月28日(土)、29日(日)
場所:東別院(真宗大谷派 名古屋別院)、西別院(浄土真宗本願寺派 本願寺名古屋別院)、
崇覚寺、日置神社、など名古屋市中区内の寺社
参加費:無料(有料コンテンツはチケットをお買い求めください)
チケット:チケットぴあにて販売中 https://tinyurl.com/w32qyrj
セブンイレブンでも直接お求めいただけます
公式サイト:https://aichi-terafes.info/
お問い合わせ:中日新聞社社会事業部内 〒460-8511名古屋市中区三の丸1-6-1
TEL 052-221-0955(平日10:00~18:00) FAX 052-221-0739
主催:寺院数No.1あいち寺フェス実行委員会
(中日新聞社、なごや寺町まちづくり協議会)
協賛:ダイワハウス
後援:愛知県仏教会、名古屋市仏教会、(公財)仏教伝道協会
著者 プロフィール
山田 興睦(やまだ たつよし)1975年岐阜県生まれ。慶應大学で経済学を学ぶ。1998年より中日新聞社で勤務。事業局というイベントの企画・運営をするセクションに所属し、これまでに展覧会や展示会、マラソン大会の運営などを担当。現在、仏教の魅力にはまっている。最近意識していることはルーティンの継続と毎日の振り返り。