【2/8-9】九州初上陸で新たなサガが始まる!?「スクール・ナーランダvol.5」が佐賀で開講

彼岸寺でもすっかりおなじみとなりました「スクール・ナーランダ」が今年も開催されます。第5回目となる今回は、九州初上陸!ということで、佐賀市・願正寺がその舞台となっております。

「スクール・ナーランダ」とは、浄土真宗本願寺派が提供する若者のための新しい学びの場。これまでも京都、東京、そして富山で開催され、仏教を軸に、科学者、エンジニア、芸術家などなど、実に多様な分野の講師による充実した学びの時間が開かれてきました。

そして今回テーマとなったのは「食」。〈あなたは、あなたが食べるものでできている。 〜生きものの営み、土地、テクノロジー、「食」をめぐる考察〉というテーマタイトルの元、「食べ物」を通して「私」が一体どれだけの「物事」と関わっているのかにスポットを当てていきます。

さらに「食」に関するテクノロジーによる生物の変化や、「いのちを取り込むこと」を仏教ではどのように捉えているのかなど、多様な講師陣から「食」をめぐる様々な物語を聞き、共に考える2日間となっています。

私たちの「いのち」を繋ぐために欠かせない「食」。フードロスの問題やヴィーガンなどの新しい食生活のあり方、そしてテクノロジーや環境の変化など、さまざまな時代のうねりの中で、これからの「食」をどう考えていけばいいのか、とても興味深い学びの場となりそうです。

「スクール・ナーランダ」ならではの特別な講師陣

今回もこれまで同様、一日目に3名、二日目に3名の計6名の講師が登壇します。

一日目(2月8日)の講師は、宇宙生物学者の藤島皓介、アーティスト/デザイナーの長谷川 愛、そして本願寺派僧侶・松月博宣の3名。

藤島皓介さんは東京工業大学地球生命研究所(ELSI)及び慶應義塾大学政策・メディア研究科特任准教授を兼任される研究者。「宇宙生物学」というとどこかSF的であまり馴染みのない研究分野ですが、「生命はどこから来てどこへ向かうのか?」ということを命題に、地球生命の起源から、生命がどのように分布し、そしてその生命はどうなっていくのかという未来を網羅する学問だそうです。

続いて、長谷川愛さんは東京大学にて特任研究員を務めるアーティスト。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート、マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボなどを経て、アートやデザインを用いて日常の当たり前に問題提起を行うという活動をされています。近年では特にバイオテクノロジーの進歩がもたらす未来の生殖や家族のあり方について問う作品を多く発表しておられるのだとか。

そして本願寺派僧侶の松月博宣は、本願寺派の「キッズサンガ」や「子ども・若者ご縁づくり」などのプロジェクトに携わり、パワフルでありながら柔軟で、本願寺派では知らない人がいないのではないかと思われるほど活躍されてきたお坊さんの一人です。

二日目(2月9日)には、料理家の船越雅代、嬉野茶生産者ユニット「嬉野茶時(うれしのちゃどき)」、そして本願寺派僧侶の花岡尚樹の3名が講師としてラインナップ。

船越雅代さんはニューヨークにて美術を学び、料理学校に編入するという異色の経歴の持ち主。ニューヨークや京都でシェフとして活動し、独立。現在は京都でプライベート・レストラン「Farmoon」を主宰されています。それぞれの地域の食材を大切にすることはもちろん、そこに込められた歴史や伝統、思いなども取り込んだ、サステナブルな食・文化人類学・アートを融合した活動を展開され、国内外で活躍される料理家です。

そして釜炒り茶発祥の地とも呼ばれる佐賀県・嬉野で、嬉野茶の真の魅力を発信しようと、7名の茶農家によって作られたユニット「嬉野茶時」も注目の講師です。嬉野の伝統文化を重んじつつ、時代に合った新しい切り口の表現を試みるプロジェクトとして注目されていますが、スクール・ナーランダで一体どのようなお話を聞かせてくれるのか、とても楽しみです。

最後にはやはり本願寺派の僧侶が登壇。花岡尚樹さんは、奈良県・浄迎寺の住職を務めながら、ホスピス・緩和ケアを提供する医療施設「あそかビハーラ病院」にて院長補佐並びにビハーラ室室長としても勤務しておられるお坊さんです。医療従事者、そして僧侶としての立場から、私たちの「いのち」の見方について、新たな視点を与えてくれるのではないでしょうか。

贅沢な3つの体験型コンテンツも!

さらに今回の「スクール・ナーランダ」では3つのスペシャルコンテンツが用意されています。一つは佐賀県内の焼き物の中でも最も古い伝統をもつ「尾崎人形」の絵付けワークショップ。ルーツは蒙古襲来にまで遡ると言われる尾崎人形に、思い思いの絵付けを体験していただけます。

2つ目は世界チャンピオンに輝いた弓削啓太氏のパスタの試食体験。「パスタ・ワールド・チャンピオンシップ 2019」において世界一に輝いた弓削啓太さんは、佐賀県のご出身というご縁で、今回その世界一のパスタを味わいながら、ご本人のお話をうかがえるのだとか。これは貴重な機会ですね。

そして3つ目は、講師としても登壇予定の嬉野茶時による「ティーセレモニー」。創建1600年の歴史を持つ願正寺にて特別開催されます。茶農家らが自ら育てた茶葉を独自のお手前で淹れられたお茶と、地元・肥前吉田焼の茶道具や嬉野の菓子によるおもてなしをご堪能ください。

講師陣も、体験コンテンツも、これまで以上に充実し、贅沢な今回の「スクール・ナーランダ」。佐賀という地の魅力を存分に感じ、そしてさまざまなジャンルと仏教がクロスオーバーする他にはない学びの機会となることは間違いないでしょう!

例によって参加対象は10代、20代の方限定となっておりますが、ご興味ある方はぜひぜひご参加くださいませ!!!

●スクール・ナーランダ vol.5

日 時:2020年2月8日(土)・9日(日) 9:30〜17:00
会 場:佐賀・願正寺 https://gansyoji.com/
講 師:
〈2/8〉 藤島皓介(宇宙生物学者)長谷川 愛(アーティスト/デザイナー)
    松月博宣 (浄土真宗本願寺派僧侶)
   【特別協力】弓削啓太(横浜「SALONE2007」シェフ )
〈2/9〉 船越雅代(料理家) 嬉野茶時(嬉野茶生産者ユニット)
    花岡尚樹(浄土真宗本願寺派僧侶)

定 員:60名/日
対 象:10〜20代
参加費:一般 1日3,000円、2日通し券5,000円(いずれも昼食付き)
   学生 1日2,000円、2日通し券3,000円(受付にて学生証を確認))
申込み方法:Peatix(ピーティックス)https://nalanda5-saga.peatix.com/
もしくは、「浄土真宗 本願寺派 子ども・若者ご縁づくり推進室」宛に、
メール(goen@hongwanji.or.jp)かFAX(075-351-1211) にて、必須項目〈住所、氏名、年齢、希望日、メールアドレス、電話番号〉を記載してお申込みください。
 ※申込み締め切り:2020年2月3日(月)正午
 先着順。定員になり次第、締め切りといたします。
主 催:浄土真宗本願寺派 子ども・若者ご縁づくり推進室
共 催:浄土真宗本願寺派 佐賀教区子ども・若者ご縁づくり推進委員会
協 賛:(有)しん窯
企画・ディレクション:エピファニーワークス
企画・運営:浄土真宗本願寺派 佐賀教区子ども・若者ご縁づくり推進委員会/チーム・ナーランダ
協 力:願正寺
お問合せ:浄土真宗本願寺派 子ども・若者ご縁づくり推進室
〒600-8501 京都市下京区堀川通花屋 町下ル 浄土真宗本願寺派宗務所
goen@hongwanji.or.jp TEL・075-371-5181(代) FAX・075-351-1211
http://www.hongwanji.or.jp

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