【11/11】「ことば×マインドフルネス」。“今ここ”の自分に戻って好きな本ともう一度出会い、いつしか仏教の源とも出会うワークショップ

だれでもオープンですわれる場や、仏教やマインドフルネスに関する講座やワークショップも開催する「スワリノバ」を主宰する森竹ひろこ(コマメ)さんよりワークショップのご案内をご寄稿いただきました。


こんにちは。私は仏教やマインドフルネス関連の書籍や、雑誌記事の制作に携わっている、ライターの森竹ひろこ(コマメ)と申します。

今回は企画・運営で関わる、国際文芸フェスティバルTOKYO(文化庁、一般社団法人リットスティック主催)のサテライトイベント、「ことば×マインドフルネス 私の好きな本ともう一度出会うワークショップ」の紹介をさせてください。

・欧米のマインドフルネス・ムーブメントの父、ティク・ナット・ハン師

最近、日本でも注目されるマインドフルネスは「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向けて、評価せずに、とらわれのない状態でただみること」(日本マインドフルネス学会)と定義されています。

そのマインドフルネスの基は、お釈迦様が最初の説法で説いたとされる、仏教の八つの重要な実践徳目「八正道」のなかのひとつ「正念」です。それが近年、欧米で医療や教育、ビジネスなど社会の様々な場面で役に立つプラクティス(実践)として広がりました。

この欧米のマインドフルネス・ムーブメントの父といわれるのが、ベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハン師(1926〜)です。師はアメリカ連邦会議や英国議会、ユネスコ本部など多くの世界をリードする機関で、講演やマインドフルネス・プラクティスの紹介をされ、米国グーグル本社では1日マインドフルネス・リトリートの指導をされています。

ご紹介する「ことば×マインドフルネス」は、ティク・ナット・ハン師の教えるプラクティスをベースに構成されています。

・読書とマインドフルネスをつなぐワークショップの誕生

「ことば×マインドフルネス」は、1995年のティク・ナット・ハン師の来日ツアーの主催者の一人であり、長年マインドフルネスの実践と紹介をされている翻訳者・著述家の島田啓介さんに、実践仲間でもある私が、読書を通してマインドフルネスを体験できるワークショップができないかと、相談をしたことから生まれました。

島田さんも私も言葉で伝えることを仕事としているため、いやおうなく言葉と向き合ってきました。その経験を生かして、日頃行っているマインドフルネスの実践を通して、言葉の豊かさを伝えらたらという思いがありました。

島田さんは共感をもってそれに応えてくださり、ワークショップ「ことば×マインドフルネス」を考案。昨年、東京都の日比谷図書文化館で開催して、読書好きな方からも、マインドフルネスに関心のある方からも、好評を得ました。

そして今年は、文化庁主催の国際文芸フェスティバルTOKYOのサテライトイベントとして採用され、さらにブラッシュアップして開催します。前回同様、島田啓介さんがファシリテーターを、森竹が企画・運営を、各地でマインドフルネス・サンガのビルディングに取り組む土屋実穂さんがアシスタントを務めます。

・「今、ここ」の自分にもどって出会う、豊かなことばの世界

このワークショップはマインドフルネスをベースにした読書会ですが、ここで強調したいのは「マインドフルネス関連の本を読む」のではなく、「マインドフルネスに本を読む」ことです。

参加者は好きな本を一冊持ち寄り、マインドフルネス瞑想をはじめ、マインドフルネスに本を読む、マインドフルネスに話を聞く、マインドフルネスにことばを分かち合う、などの実践を通じて、自分や他人をジャッジすることなく、「今、ここ」のありのままの自分に戻って、好きな本のことばと向き合っていきます。

そこでは、自分がその本を好きな深い意味をみいだしたり、その本のことばに励まされて生きてきたことに気づいたり…宝探しのような、豊かな発見があることでしょう。

プログラムは宗教色がなく、どなたでも親しめる内容です。読書が好きな方には、新しい読書の楽しみと出会える機会になると思います。また、マインドフルネスに関心がある方にも、はじめの一歩として気軽に参加していただけます。

とはいえ、このプログラムは仏教の教えをベースとし、その智慧と出会う工夫がされています。参加した方がこのワークショップを通じて、テクニックで終わらない、マインドフルネスの源に触れていただけたら、それはまた嬉しいことです。

ファシリテーター・島田さんからのメッセージ

本は言葉を通じて広い世界へと飛び出すとびら。自分が出会った大切な言葉を仲間と共有しながら、思いもかけない発見の旅が始まるかもしれません。言葉は、人と人とをつないで理解し合うための大切なツールです。マインドフルネスでていねいに聴き、話す実践を通して、参加者の皆さんと豊かな時間を共有することを楽しみにしています。

主宰する「ゆとり家」HP →https://www.yutoriya.net

アシスタント・土屋実穂さんからのメッセージ

想像してみよう。本の森の中で、あなたが手に取りたい背表紙はどれだろう。仲間が持ち寄った、たった「一冊」と共に自分と深くつながる時間です。昔とは違う感覚や新鮮な発見もきっとあるはず。あの本を開いて、あなたを待っている輝く「ことば」と出逢おう。

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日  時 2018年11月11日(日) 13:30〜16:30(開場13:15ごろ)
会  場 IDD世田谷ものづくり学校 スタジオ(2階 211号室)
※近辺の公共の施設に変更の可能性があります。変更の場合、参加者にはメールでお伝えします。
持 ち 物 お気に入りの本を一冊(単行本、文庫本、さらには絵本、漫画、雑誌、同人誌など紙の本ならなんでもOK)。
そのなかの印象に残ったことばを(フレーズ、短文など)1つ、ピックアップしてきてください。
料  金 3,500円
詳  細
お申込み
https://www.kokuchpro.com/event/48a047e6bcbaf499581d53de5f87d81e/
主  催 スワリノバ(代表 森竹ひろこ)
スワリノバ Facebookページ
https://www.facebook.com/suwarinoba/
スワリノバは、だれでもオープンですわれる場を、月に一度開いています。
また不定期で、仏教やマインドフルネスに関する、講座やワークショップも開催しています。

 

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