好奇心を分かち合う不定期な集まり「アイボリーサロン」、今回は「都会育ちのボクが僧侶になったわけ」と題して、高野山真言宗僧侶である神田英昭さんを講師にお招きしました。
10代の頃はジャズをはじめ、たくさんの芸術に強い影響を受け、フツ―の大学を卒業したものの「何かがしっくりこない」と悶々とし、その後、一念発起して高野山大学の門を叩いたという神田氏。
高野山での修行や大学での学び、参拝者との交流を通じて「仏教」の教えについての思想を深めたり、インドやチベット、タイ、インドネシアなど、仏教に関わる地を訪ね歩いたりもされていました。
2011年、高野山からタイ国開教留学僧として派遣された際には、バンコクのお寺で出家をし、黄衣を身に纏ってタイ・上座仏教の生活にどっぷり浸かっていたとのことです。
そのような経験を通じても、未だ「何かがしっくりこない」という神田氏。最近は「巡礼」というカタチで、各地のお寺を訪ね歩き、日本人にとっての「仏教」を皮膚感覚で体験し、改めて「仏教」を考えておられるそうです。
「しっくりこない」と言いながらも思索を重ね、この15年で積み上げてきた成果は各方面で発表されています。今回は、神田氏に僧侶を志した背景などを含めて語っていただきながら、誰にでも役立つ身近な「仏教」を一緒に考えていきたいと思います。
いったい「何がしっくりこない」のか。
「何かがしっくりこない」という感覚から「仏教」の門を叩き、さらに各地のお寺を巡礼されているのは何故なのか。
身近な仏教を知りたい方、「仏教」を色々な角度から考えたい方、「何かしっくりこない」と感じていらっしゃる方々に、広く参加いただけたらと思います。
【神田英昭氏・略歴】
昭和51年生まれ。東京都出身。高野山大学大学院博士課程修了。同博士課程在籍中は、日本学術振興会特別研究員(DC2)。南方熊楠の研究では、2004年に南方熊楠から土宜法龍(真言僧)に宛てた新出書簡を京都・栂尾にある高山寺にて発見。
2011年~2014年にかけては、タイで出家し、日本人納骨堂堂守を務める。
著書に『南方熊楠書翰 高山寺蔵 土宜法龍宛 1893-1922』(2010年刊 共編)、 他、論文多数。
「都会育ちのボクが僧侶になったわけ」
講師 | 神田英昭 さん(高野山真言宗僧侶) |
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日時 | 2017年11月19日(日)13:00~14:30 |
会場 | 大正大学 5号館2階 521教室 〒170-0001 東京都豊島区西巣鴨3丁目20−1 (都営三田線西巣鴨駅下車 A3出口徒歩3分/JR埼京線板橋駅下車徒歩12分/都電荒川線庚申塚駅、又は新庚申塚駅下車徒歩8分) |
参加費 | 無料(ドネーション) |
定員 | 30名(要予約)
※ご予約は当法人へメール又はfaxで。お名前、参加人数、ご連絡先をご明記下さい。定員になり次第締切ります |
主催・お問い合わせ | NPO法人 アイボリー・スペース 〒337-0017 さいたま市見沼区風渡野321-5 Fax:048-683-8396 e-mail: ivoryspace@gmail.com |