等三輪空寂

「等三輪空寂」

展鉢の偈の中の一節。鉢を開く前、一番最初に唱える偈文です。今から行う食の作法がどのように伝わってきたのか、お釈迦さまにまでさかのぼり応量器の由来に想いを巡らせます。

佛生伽毘羅(ぶっしょうかびら) 
お釈迦さまは釈迦族の王子として伽毘羅というお城で生まれました。
成道摩掲陀(じょうどうまかだ) 
無常を感じて出家。苦行の末、摩掲陀の菩提樹の元で悟りを開きました。
説法婆羅奈(せっぽうはらな) 
その後、婆羅奈で説法を始め、その教えを説きました。
入滅拘稀羅(にゅうめつくちら) 
拘稀羅というところでお亡くなりになりました。   
如来応量器(にょらいおうりょうき) 
お釈迦さまからこのように伝わっている応量器。
我今得敷展(がこんとくふてん) 
私が今こうして広げています。
願共一切衆(がんぐいっさいしゅ) 
願わくは施す者、施される者、施されるモノ、全てと共に
等三輪空寂(とうさんりんくうじゃく) 
無我の境地にいたることができますように。

祈諸縁吉慶
星覚九拝


雲水