A. 大いに関係あるようです。
近年の健康ブームで、ヨガ、流行っていますね。とは言え私はヨガをしたことがあるわけでも、ヨガの専門家でもないのですが、ヨガと仏教、ヨガと座禅との関係に、知っている限りお答えさせていただきます。
そもそもヨガというのは、インドに古くからあり、ウパニシャッドと言われる古代インドの哲学書にも出てくるもので、瞑想や呼吸法、座法などによって心身を鍛える事で、心の動きを抑制する方法として古くから用いられたようです。後に、ヨーガ学派という哲学集団によって、解脱への実践方法として体系化されていったと言われております。
そして仏教においても、このヨガは悟りへの実践方法として用いられ、釈尊も、瞑想によって真理を悟ったと言われますし、「瑜伽(ゆが)行」という修行法として確立されました。
現代のヨガも、もともとはそのインド独特の修行法をアレンジしたものですから、仏教の修行とヨガとは、出発点は同じであると言えるでしょう。違いと言えば、仏教における修行は、さとりを目指す為の方法であり、現代のヨガは、心身の健康維持のためのもの、という点でしょうか。
座禅とヨガとの関係についてですが、ヨガは、座法や呼吸法を盛り込んだ、精神統一の方法でありますし、「禅」といいますのは、「禅定」つまり精神統一をし、真理を観察することであって、「坐禅」は坐法や呼吸法を用いた「禅定」一つの方法でありますから、根本的な部分で同じ要素を持つものと言えるかと思います。
そう考えますと仏教も、インド古来からあるヨガ無しには生まれなかったものなのかもしれません。