A. 子どもの頃からの人もいれば、歳をとってからの人もいます。
これは私の場合なのですが、ウチでは子どもの頃、夜寝る前にお勤めをするという習慣がありましたので、小学生の頃には「正信偈」という浄土真宗でよく用いられる偈文(げもん:お経に準ずるもの)の文句を覚えておりました。
ただ、どうしても読経の節回しのようなものは地方独特のクセがありまして、本山の正式なものとはちょっと違っていたりもしましたので、正しい読経を習ったのは、得度式を受け僧侶となる時かと思います。
お経の文句を覚える事に限って言えば、私のように子どもの頃に覚えた方もおられるでしょうし、お寺の生まれであっても、得度を受け僧侶となる時まで覚える事がなかった方もおられるかと思います。また、お経も一つではなくいくつも種類がありますので、長いものもあれば、短いものもありますから、長さや読む頻度によって、覚えているものと覚えていないものがあるかな、と思います。
ちなみに読経は、お経を覚えて、暗唱できなければいけないというものでもありません。「読経」とは、お経を音読する、ということですからね。