本日2017年7月1日、彼岸寺はリニューアルし、新しい彼岸寺へと生まれ変わりました!
改めまして、彼岸寺の代表を務めております、日下賢裕と申します。昨年12月に新しい団体として『彼岸寺』はリスタートし、こうしてサイトの大幅なリニューアルを迎えられたことは、本当に嬉しく思います。
『彼岸寺』は松本紹圭を開基として2003年に興って以来、様々なお坊さんや、仏教を応援する人たちとの関わりの中で運営されてきました。特に松本は現在「未来の住職塾」の塾長を務め、ヤング・グローバル・リーダーにも選出されるなど、今後の活躍を期待されるお坊さんの一人となりました。また、その松本をサポートし、彼岸寺初期〜中期を支えた青江覚峰は、「暗闇ごはん」を主催し、料理と仏法とを結びつつ、TEDでの講演や漫画『サチのお寺ごはん』の監修を行うなど、多方面で活躍しております。また、彼岸寺のコンテンツの幅を広げることに貢献した松下弓月は、現在東大大学院にて臨床心理を学び、活動のフィールドを広げておりますし、松島靖朗は「おてらおやつクラブ」を立ち上げ、子どもの貧困という社会の問題解決の一助となる活動を行っています。
東大、MBA、TED……なんとも華々しい活躍をしているお坊さんが、これまで彼岸寺の代表を務め、多くの仏縁を生み出してきました。そんな中で、不思議なご縁のもよおしによって、私が彼岸寺を預かることになったわけですが、正直、私にはとても荷が重いものだと、今でも感じております。なぜならば、私には、彼らのような優れたものが何一つないからです。彼らに比べれば、私は田舎の寺の、まだ住職にもなっていない、どこにでもいるような、ごくごくフツーの坊さんに過ぎません。
そんな私が、どうして今回彼岸寺の代表を受けることにしたのか。それは、一つは、仏教が好きだからです。素晴らしい教えである仏教とのご縁=仏縁が、この彼岸寺をきっかけにして、一つでも多く生まれたら。これまでも、そんな想いを持って彼岸寺の活動に関わってきました。
そしてもう一つは、彼岸寺の活動や、お坊さんとしての活動の中で、いろんな素敵なお坊さんに出会えたことです。こんな素晴らしいお坊さんがいるなら、もっと多くの方に知ってほしい。そんなことを感じることが、これまで何度もありました。
私自身は、残念ながら、これまで彼岸寺をひっぱってきたメンバーのようなエリートでもなく、魅力あるお坊さんでもありません。でも、この彼岸寺には、これまで培ってきた年月とご縁があります。これを、もっと多くのお坊さん、そして仏教を大切にされる人に利用してもらわない手はありません。私は、彼岸寺をもっと広く開放して、お坊さん、そして仏教を大切にする方の活動の舞台、プラットフォームのような場所にしていきたいと考えています。
これまで彼岸寺の活動に興味を持った方もおられることでしょう。でも、なんとなく敷居の高さを感じたかもしれません。これからの彼岸寺は、そのような敷居の高さを取り払い、「仏教を語りたい!」「仏教を発信したい!」という想いのある方が、これまでよりも自由に関わり、そしてそれぞれの仏教を語り、共にできる場としていくこと。それが、これからの『彼岸寺』の新しいコンセプトであり、そのような場を作っていくことが、何もない私ができる唯一のことであると考えています。
今回、リニューアルにあたり、彼岸寺のイラストなどのデザインを、お坊さんでありイラストレーターでもある中川龍学さんにお願いをいたしました。トップに描かれるのは、お寺の境内に、お坊さんをはじめ、いろんな人が集い、思い思いに過ごしている、絵巻物のようなイラストです。これが言わば、これからの『彼岸寺』の理想の姿を表したものと言えるでしょう。
そのような『彼岸寺』の実現のためには、これまで以上に皆さんのご協力が必要となります。そのために、新しい『彼岸寺』では、これまで以上に多くの方に関わりを持ちやすい運営を心がけていきたいと思っております。
まずは、新しい連載がいくつかはじまります。そして、これまで「日日是好日」として親しんでいただいた彼岸寺メンバーによるコラムを、もっと多くの方に自由に書いていただける場、「仏コラム」とさせていただきました。そして「仏教なう」では、これまでの彼岸寺メンバーが、いただいた情報の中から取り上げたいものを掲載するという形から、イベントや活動を告知したいという人に記事をお書きいただいて掲載をしていくというスタイルにしてまいります。もちろん、彼岸寺メンバーがいろんな情報を発信していくことも考えています。
彼岸寺についてさらに詳しいことは「彼岸寺とは」をまずはお読みいただければと思います。そして、もし彼岸寺の活動に賛同し、彼岸寺を自身の仏教を語る場としていきたいと感じられた方は「寄稿のきまり」をご一読ください。
これからの彼岸寺は、これを読んでおられる皆さまと共に作られて参ります。まだまだリニューアルしたばかりで、いろいろご迷惑をおかけすることもございますが、これまで以上のご支援とお力添えを、よろしくお願い申し上げます。
南無阿弥陀仏
彼岸寺代表・日下賢裕