新年あけましておめでとうございます。
旧年中は彼岸寺へのお参り、誠にありがとうございました。また本年も様々な仏教界の情報などを通して、一つでも多くの仏縁を皆さまにお届けできたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年も皆さまへのお年賀代わりのご挨拶ということで、「一切の恐懼(くく)に、ために大安(だいあん)をなさん」という言葉を引用いたしました。この言葉は『仏説無量寿経』というお経にある言葉です。
「一切の恐懼」とは、恐怖や不安を抱えて生きる、あらゆる存在のこと。その「恐怖や不安を抱えて生きるあらゆる存在」に「大きな安らぎ」を届ける。それが「大安をなさん」という言葉に込められた願いです。これは、阿弥陀仏となられる前の法蔵菩薩の願いであり、仏教の根底に流れる「慈悲」の心が凝縮された言葉でもあります。
世界が年々混迷を深め、様々な形の困難が次々と現れ、思うままにならない、いろいろな不安と苦悩の中を生きる私たち。その私たちのために「大きな安らぎ」を与えようと願うのが「仏」であり、仏教の教えです。
そして、他者の安らぎを願うその慈悲の心に、私たちが学ぶべきこともあるように思います。自らが苦悩の存在であると共に、誰もが不安や苦悩を抱えた存在であった。このような眼差しを持ち、互いの存在を共に敬い合えたら。そんな思いとともに、この一年を歩んでいけたらと、この言葉をご紹介しました。
この2026年が皆さまにとって、より善き一年になりますように。
彼岸寺一同
合掌
2026年 元旦



