お坊さんにまつわる言葉は色々ありますが、中でも私にとって一番身近な言葉がこれ。
僧の修業というものは、早朝からお勤めが始まり、食事も粗食で規則正しい生活を強いられる。
出家しても、中途半端な気持ちでは修業の厳しさを乗り越えられず、三日経ったら還俗(出家した人が再び俗人に戻ること)してしまう人がいることから出来た言葉。
私は三日坊主であり、飽きっぽい性格です。何かやろうと決意はするものの、結局続かなくて挫折してしまう事の方が多いです。
漫画に描いたもの以外で言うと、○○ダイエットにブログ、なぜか利き腕ではない方の手で食事や歯磨きに挑戦した事…(笑)などがあります。
継続は力なりという言葉がある通り、結果を出すために「続ける」という事は、最も大事な事の一つだと思います。対して「三日坊主」は、世間的にも良いイメージの言葉ではないですね…。何をしても続かない自分が、恥ずかしくて情けなくなる時もありました。
三日坊主の私が続けられたもの
だけど、唯一子どもの頃から続けていた事が、絵を描く事でした。けっして「続けなくてはいけない!」という理由からやっていたわけではありません。楽しくて結果的に続いてしまったものでした。その事に気付いてからは、「こんな自分がやり続けてこれた、数少ないものなんだから大事にしよう」そう思うようになりました。
どうすれば続けていく事が出来るか、工夫もするようになりました。絵を描く事が好きなら、個展、売り込み、またはネットで販売、その次は自分の事を漫画に描いて発表する…という感じに、刺激をもらいつつ、挑戦し続けることのできる機会を作りました。また、長期的な計画が苦手なら、短期集中でできるような段取りを心がけました。今では続かなかった事は、よっぽど向いていなかったか、自分に合っていない方法を選んでしまったのだと、前向きに考えています(笑)挫折も慣れたものです。こんな性格なんだと、一度自分の事を明らめると、すごく楽になりました。
三日坊主は長所になる
三日坊主ってそんなに悪い事でもないと思ってます。見方を変えれば、気持ちの切り替えが早かったり、興味を持った事にすぐに挑戦できるし、新しい事に手を出すという点で、世界は広がるし、磨けば長所になるかもしれません。
まだインターネットが現代ほど発達していない昔、ある国にとても興味を持った事があるのですが、アルバイトをしてお金を貯め、チケットもホテルも自分で予約して、一人旅をした事がありますが、すごく感心された経験があります。今思えばこんな性格だからできたのかなと思います。
三日坊主も工夫次第で光る個性になると思うし、だからこそ経験できる事もたくさんもあります。挫折も苦い思いもたくさん味わいましたが、良い経験や出会いもたくさんありました。面白いことに、私は本物のお坊さんと出会えたというわけです(笑)三日坊主を極めるのも悪くないですよ。