A. そうでもありません。
もうすぐ12月ですね。12月といえば、師走。「師走」という言葉の由来は、年末でお坊さんもせわしなく走り回る、というところから来ているという説がありますが、実際に年末お坊さんが忙しいかと言うと、そんなこともないように思います。もちろん年末特有の差し迫った感じはあるのですが、それよりは、お盆やお彼岸のほうが忙しい時期だと言えるような気がします。
まあもちろん、宗派や地域、それぞれのお寺によっても異なっていて、私の住む地域のお寺はお盆はさほど忙しくありませんし、お彼岸も法要が勤まる程度ですが、今の時期、10月から12月にかけては、報恩講という浄土真宗の宗祖親鸞聖人を偲ぶ法要やお参りがあるため、1年で一番忙しい時期になります。
また同じ浄土真宗のお寺でも地域が異なると、お盆やお彼岸は忙しく、今の時期はそれほど忙しくないということもありますから、一概には申し上げることはできません。
しかし、「師走」という言葉が生まれるほど年末になるとお坊さんが一年で一番忙しくなるわけでもないとなりますと、「師走」の語源も考え直してみる必要があるかもしれませんね。