A. あります。
仏教にも記念日はあるのかということですけども、もちろんあります。クリスマスが本来、イエスの生誕を祝う行事であるのと同じように、仏教にも、お釈迦様の生誕を祝う「花祭り(灌仏会・かんぶつえ)」という行事が、お釈迦様のお生まれになった4月8日前後に行なわれますので、この日は仏教における記念日であります。
他にも、お釈迦様がさとりをひらかれた日が12月8日だったということから「成道会(じょうどうえ)」という法要が行なわれますし、お釈迦様が亡くなられ、涅槃に入られた2月15日には「涅槃会(ねはんえ)」という法要が勤まります。この3つが、お釈迦様の三大行事と呼ばれるのですが、これらの日は仏教における重要な記念日です。
あとは各宗派ごとでも、その宗派を興された祖師の生誕の日や亡くなられた日などが一つの記念日のようなものになっていて、法要や様々な行事が行なわれます。
ただし、どの行事も今の日本のクリスマスほど、様々な業界を巻き込んで大いに盛り上がるようなイベントではありません。それは、仏教における記念日は何かをお祝いをするという意味よりも、私たちが仏教に触れることができる一つの機会として行なわれるものだからかもしれません。
それでも、キリスト教のクリスマスばかりがもてはやされるのもお坊さんとしては少し残念なので、「メリシャカ!」という活動をしているお坊さん達もおります。
何を隠そう、私もその一員で・・・ 仏教も、これから少しずつでも盛り上げていきたいものです。