A. 宗派によって異なるので、具体的な数字は申し上げられません。
お坊さんになるためには、まず得度をする、ということが必要です。
その得度までにどのくらいの期間が必要かといえば、例えば浄土真宗本願寺派(西本願寺)では、得度習礼(とくどしゅらい)という11日間の研修を受けることで僧侶としての資格を得る事ができるのですが、その研修に参加するまでにこれまた許可が必要で、特定の教育機関で必要な単位を取得するか、研修に参加するための試験に合格せねばなりません。ですから、11日間の研修の前に、それなりの勉強が必要となってきます。
浄土真宗以外の宗派で得度をするためには、まず師となるお坊さん、師僧をみつけ、その方の下で修行し、師僧の許しを得て、得度を受けることで僧侶になれるのですが、その得度を受けられるまでの修行期間は、師の許しを得るまで、ですから、明確にはわかりません。最近ではそれぞれの宗派の持つ大学に行き、必要な単位を取得する事で、得度を受けると言う道もあるようです。
とまあそういうわけで、僧侶になるまでの期間をはっきり申し上げることはできないのですが、修行は僧侶になるためだけにあるものではなく、仏のさとりを目指すためのものですから、むしろ僧侶となってからが本番であると思います。ですから、これだけの期間修行すれば良いということは、本来的には無いのでしょうね。