未来の住職塾の遠藤卓也です。昨年12月に、松本紹圭塾長との共著『みんなに喜ばれるお寺33実践集 – これからの寺院コンセプト (興山舎)』が発売されました。この出版を記念して、オンラインイベントを開催いたします。
本の中でご紹介している33か寺のお寺から、2つのお寺のご住職に登場いただき、本では語っていない最新の事例について共有していただきます。
個別寺院の具体的事例を、広くみなさんのお寺の活動や運営に活かせるように、私たちがその意味を紐解いていきます。
▼ 参加申込みPeatixページ
https://case-study33.peatix.com
事例を共有していただくお二人について
今回ご登壇いただく神奈川県 日蓮宗 妙法寺さんでは最近新たに「みおくりの弔い」という取り組みをはじめました。これはコロナの時代になってから、妙法寺の久住謙昭住職が感じていた課題感から生まれた取り組みです。
コロナの影響で、大切な人を納得のできる形でおくれなかったと「あいまいな喪失」を抱えていらっしゃる方が増えています。そこで、亡くなった時に葬儀に参列できなかった方むけに、もう一度弔いの場を設けませんか?という提案が「みおくりの弔い」になります。
「みおくりの弔い」の新奇性としては、この法要の提案対象が故人のご家族にとどまらないという点です。友人や仕事仲間でも「みおくり法要」を依頼できることをしっかり打ち出して「誰もが誰をも弔える」場づくりを薦めているのです。
これは、より多くの人々のグリーフ(喪失)に寄り添う法要ですし、仏事を血縁だけに閉じさせずに友人関係や仕事仲間にもひろく営める可能性を開く点において大きな意味があります。
妙法寺さんでは「みおくりの弔い」以外にも「かかりつけのお寺」というキャッチコピーで新しいカタチの会員制度を設けるなど、先駆的な活動事例が豊富です。実験的に様々なことを取り組まれている中で感じる、現在の実感を中心にお聞きする予定です。
▼ 神奈川県 日蓮宗 妙法寺ホームページ
http://myouhouji.jp
もうお一方、ご登壇いただくのは青森県の真言宗豊山派 普賢院の品田泰峻さんです。
品田さんは、未来の住職塾NEXTで作成した事業計画書にもとづいて着々と寺業をすすめておられますが、現在本堂の建替え工事を行なっているということ。そして、大きな内部環境の変化としては、先代住職のご遷化というかなしい出来事がありました。インタビューをさせていただいた時は副住職でしたが、現在は住職になられたのです。
大きな変化を迎えられて、今はどんな心境で寺業をすすめていらっしゃるのか?また、そのことが計画にどのように影響したのか?など、詳しくお聞きしてみたいと思っています。
▼ 青森県 真言宗豊山派 普賢院ホームページ
https://fugenin643.com
お寺がこれから新しいご縁をつくるためのヒントとして
新型コロナの影響が長引く中で、これまでのように仏事がとりおこなわれなかったり檀信徒の集いの機会も減り、不安を感じているお寺が多いかと思います。
これから、お寺の新しいご縁を作っていくためのヒントとなるような場にしたいと考えています。多くの方のご参加をお待ちしております!
『みんなに喜ばれるお寺33実践集』出版記念オンラインイベント 実践事例共有LIVE
開催日:2022年3月7日(月) 14:00-16:00
開催形態:オンライン(Zoomを使用)
進行役:松本紹圭(未来の住職塾 塾長)、遠藤卓也(未来の住職塾 講師)
発表者:久住謙昭(神奈川県・日蓮宗 妙法寺 住職)、品田泰峻(青森県・真言宗豊山派 普賢院 住職)
参加費:無料(先着100名まで)
申込み:Peatixページより申込み https://case-study33.peatix.com
対象者:僧侶やそのご家族(配偶者や兄弟姉妹、後継者)など、伝統仏教寺院にて「宗教指導者」としての役割を担う方。僧侶のご家族については、僧籍の有無を問いません。
その他、伝統仏教寺院に準ずる運営形態を持つ宗教施設において「宗教指導者」としての役割を担う仏教以外の宗教者の方もご参加