A. あるようです。
即身仏についてですが、今現在、20体あまりの即身仏が祀られている、とのことですので、実際にあるものと言えるでしょう。
で、この即身仏ですが、入定(にゅうじょう)という思想からくる物で、この修行によって、生死を超え、肉体を残したままで永遠の命を持った仏となるための方法として考えられていたようで、日本だけでなく、中国でも行なわれていたとされます。
で、即身仏になる方法ですが、二つの段階に分かれています。まずは、木食修行とよばれる段階で、穀物を断ち、木の皮や木の実だけを食べて、読経や坐禅などの修行を続け、徐々に体の脂肪分や水分を落としていきます。そして、次の段階として、土を掘って、石を組んでスペースを作り、そこに行者が入る木箱を納め、呼吸できるように竹筒を土から出して、その中で断食状態のまま、行者は鐘を叩きながら読経を行ないます。そして、その声や鐘の音が聞こえなくなった時、入滅したと判断されて、一旦掘り出され、その後また土中に埋められるそうです。そして1000日の後、掘り起こすと、ミイラ化し即身仏と成っている、と。
いやはや、実に壮絶な修行ですね。しかしなぜこのような事を行なったか、と言うことですが、自らの命を賭して仏と成ることで、世の人々を救う為、だそうです。こういうことを思うと、同じ僧侶でありながら、到底真似できない事だなと、頭の下がる思いがいたします。
と、ゴチャゴチャ書きましたが、百聞は一見にしかず。実際に見に行かれてみるのが一番かもしれませんね。是非、私もお参りに行きたいものです。