雨に降られないTemple Morningの記録更新

■2018年9月10日(月)第27回 Temple Morning@光明寺[25.9℃ 曇り時々雨]
・参加者/20人
・法話/「Zen2.0」で「仏教は宗教やめます!と宣言してきました」

長い夏休みをはさんで、6週間ぶりのTemple Morning。
頭上には暗い雲が低く垂れ込めて、雨知らずのお掃除に
文字通り初めて水を差すことになるのかと思っていたら、
正信偈を読み、テラスで役割分担を決める頃には
やっぱり止んでしまいました。

前日、「鎌倉Zen2.0」というイベントに出演した松本さんが
10回もTemple Morningを宣伝したらしい
という噂を裏付けるように、初めて参加された方も多く
本堂にはまた新鮮な緊張が満ちています。
そうして集まった20人の大人たちは
手渡された赤い経本のページを繰り、ふりがなを追い、
朝一番からなじみのない言葉たちを発声するという
不思議な振動を体感し終わると、
箒を雑巾を片手にお寺のあちこちに散っていくのです。

「昨日植木屋さんが入ったから、あまりないと思うけど」
ご住職の奥様に気遣われながらも、枯れた花を回収しようと
ひとり墓地の中へ入ってみました。
見上げれば、2階のテラスを掃除する人たちの影がちらちらと動き、
耳をすませば、竹箒の音がビルの壁でかすかに反響しています。

それでも、声はしないのです。
朝7時半に集まり、本堂で慣れないお経を読み、
普段なら気にも留めないほどの汚れや枯葉を相手にしながら
それぞれ無言で、その手を動かし続けているのです。

いつもならまだ寝ているかもしれない時間。
いつもなら今日これからの予定のために
思考がフル回転しているかもしれない時間。
いつもならこれから起こるかもしれないことに
勝手に怯えているかもしれない時間。
でも今、墓地で枯れた花束の水を切りながら
頭の中は無言で空っぽです。
たとえそれが一瞬だったとしても。

「結局、ぎりぎりで止みましたね。毎回、不思議」
雨に降られないTemple Morningの記録更新、ですね。

去年からもう何度も一緒に掃除をして、言葉もかわしているのに
今日初めてお互いの名を知った方と、肩を並べて本堂への階段を昇ります。
空っぽになったスペースには
雨に邪魔されずに掃除ができたことへの感謝が
すっぽりと収まったような気がしました。

南無阿弥陀仏

ユミ 山本

自宅兼事務所から東京・神谷町の光明寺まで徒歩1時間30分な、グラフィック・デザイナーです。仏教どころか宗教に関してまったくの「一般人」が、お寺で朝の掃除をする会――Temple Morningのアンバサダー(?)として、ゆるりとレポートします。