意外?お坊さんに聞いてわかった仏教のこと

みなさん、こんにちは。ミナミです。7月になってますます暑くなりましたね。私の住む四国も気温がどんどん上がっており、今にも自分が溶けそうです。蝉が深夜まで鳴いており、無視できない声量です(笑)。私の実家では蝉は夜は鳴かなかったのですが、夜中に鳴く地域もあるんですね……。

さて、嫁いでびっくり!第2回目は、私達夫婦が出会う前、友人からお互いを紹介をしてもらい、実際に会うまでの間の話です。私たちは四国の端と端に暮らしており、簡単に会える距離には住んでいませんでした。3ヶ月くらいはメールでやりとりをしたり、たまに電話をしていました。ごく普通のどこにでもある会話、それは本当にゆるゆると、のほほんとしたものでした。以前の私ならメールの返事が遅いとモヤモヤしていたものでしたが、そういう時期をとことんやり終えたせいか、大体はのんびりと楽しんでいました(笑)。刺激的ではないけれど、なんだか安心できる時期でした。

ただ、やっぱり相手はお坊さんというちょっと特殊な職業の人。私からすれば普通とは違う人です。興味本位で聞いてみたい、気になることの一つや二つも芽生えてくるものです。なかなか聞けない考えすぎの私、お坊さんについて何にも知らない私が一番興味があったこと……それは「霊感があるのか」ということでした。

旦那さんには霊感はないですが、そういう能力のあるお坊さんも中にはいらっしゃるそうです。後から知ったのですが、「幽霊がいるかいないか」そういった問いに対して、仏教では回答や言及を避けているということでした。いるのかいないのかハッキリできない、それゆえどちらとも答えない。それを仏教では「無記」というらしいのです。……えっノーコメント!? 仏教(宗教)とはそういった目に見えないものに的確に答えてくれるような、もっと形而上学的なものだと思っていたので、これは私にとっては意外な答えでした。「答えないよ」って答えていいんだ!?

死後の世界や宇宙の果て、そんな答えの出ない、もしくは答えの出る可能性がゼロではないけどめちゃくちゃ難解な疑問ってこの世にたくさんありますよね。例えば、死後の世界があるとします。私みたいな何も知らない人が、死んだ後が怖いがゆえに、それについて問いただすとします。「その答えを知って、君にどんなふうに役に立つの?」「仕組みを一から教えている間に君の人生終わっちゃうけど、それでいいの?」ということだと、旦那さんは教えてくれました。

私はこの無記という考えに、とてもハッとさせられました。普段生活をしている時は忘れていますが、人生は本当にあっという間です。今、10代や20代の頃とは明らかに時間の進み方が違うような気がしています。時の経つスピードの、はやいことはやいこと……。幽霊だけではなく、過去への後悔や未来への不安。「今現在の自分から遠くある時間」私自身振り返ればたくさんあります(というか、ほぼそうなんじゃ……いつも過去と未来のことばかり考えてしまいます……)。それを完全にやめることは難しいように思います。しかし、自分の限りある時間を、本当に大切な「今」のために使っていく—−今ここにいる自分のために、この無記という教えを、自分自身の養分にしていきたい、そんな心がけをしながら過ごしたいと思えるようになりました。

何気ない質問に、意外にも現実的な答えが返ってきたという話でした。そして仏教って、実は実用主義的な考えなんだなーと、霊感ゼロで怖がりの私は、ちょっぴり安心したのでした。でもやっぱり暇だと色々なことを考えてしまうんだろな。そんな、蝉の鳴く深夜0時です。

ミナミ

デザイナー・イラストレーター。愛媛県出身のアラサー。関西の芸大でグラフィックデザインを専攻。レトロな物と犬、きのこが好き。2016年秋、お坊さんと結婚し、未知なる仏教の世界へ。仏教といえば手塚治虫の「ブッダ」を読んだくらい。最近はお寺にあるもので、デザインの材料を集めようと企み中。今まで縁のなかったお寺の生活で、びっくりした事や苦労した事、楽しい田舎の暮らしなどを漫画で紹介します。