本山からの電話と母の涙。頭をよぎる「炎上」の二文字…

「バズる」とはSNSやネット上で爆発的に多くの人に取り上げられることを意味する造語です。それにはいくつかの段階があるようで、まずは面白そうな投稿がリツイートされ、その回数が1000~2000くらいになると、まとめサイトが反応します。

まとめサイトとは、無数にあるツイッターの投稿のなかで話題になりそうなものをピックアップしまとめるサイトのことです。このサイトを見ているだけで面白い投稿を読む事ができる便利なサイトで、多くの人が利用しています。

そしてこれに載るとさらに多くの人の目に触れることとなり、拡散に加速がつきます。それがさらに大手のまとめサイトに載るとさらに拡散されリツイートの数も10000を超えていきます。

その中で、とくに話題になったものがテレビなどに取り上げられます。ツイッターをやっていて気づいたことですが、最近のワイドショーなどで話題になっているものの多くはツイッターで3日から1週間前に騒がれたものが多いです。

マスコミもツイッターから情報を収集することが増えたようで、事故現場の画像を投稿している人に「その画像をテレビで使わせてください」とテレビ局の人がお願いしている投稿もたまに見かけます。最近のマスコミは足より指を使っているようです。

そんな仕組みとは知らずに使っていましたから、突然電話がかかってきて「○○というサイトの者ですが、永明寺さんのポスターについて・・・」なんて問い合わせがくるなんて思ってもいないわけです。ましてやその電話にもっと知らない母が出たりした日には大変なことになります。

実際に、先述の「お焼香」の画像が話題になったときは、本山からも問い合わせがあったりしたので、母から電話口で泣きながら「あんた、今度は何をしでかしたんね!」と言われ、まるで犯罪者のような扱いを受けました。後から考えると笑い話ですが、その時は意外と怖いものです。

自分を知らない人が、自分を知っている恐怖というか、みんなから見られているという怖さです。中には私自身の事についてまとめていたサイトもあり、私の家族構成などにも触れるものもありました。「話題になればいいなぁ」という淡い期待を持ちながら投稿しているので、拡散していくのは望むところなのですが、それが予想を超えるとだんだん怖くなります。掲載の許可を求めてきたサイトだけでなく、それ以外の知らないサイトに取り上げられるようになると色々な意見の方の目に触れることになります。

特に某巨大掲示板などを初めとする匿名型のサイトではそれはもうとても口に出して言えないような言葉もあったようです。(ちなみに、私はそれらの掲示板は見ないようにしているので嫁からの伝聞です。どうしても気になる時は、嫁に代わりに見てもらい良い評価のコメントだけを抽出して読み上げてもらいます。たまに、わざと悪いコメントも読み上げるという嫌がらせを嫁から受けることもあります)。

そして頭をよぎるのは「炎上」の二文字

つづく

(前回のお話はコチラ

 

松崎智海

北九州にある浄土真宗本願寺派「永明寺」住職です。1975年生まれ。札幌龍谷学園高校に5年間、敬愛高校に9年間宗教科教員として勤めておりました。最近は老眼がひどくてつらいです(^^)