【1/28】一緒に遊ぼう!お寺✕ボードゲーム。〈遊ぶ・楽しむ〉で開く仏教と心の扉

皆さん、はじめまして! 私は向井真人と申します。東京江東区深川、臨済宗妙心寺派末寺である陽岳寺の副住職を務めております僧侶です。〈遊ぶ・楽しむ〉ことの大切さについて、皆さんと共有したいと思い、寄稿をさせていただきました。

「多くの方にお寺に親しんでいただきたい」「障りなく心を開いて仏教に触れてほしい」——このような思いで、日々のご法務とともに、「お寺のゲーム」を作っています。ゲームといいましても、スマホ上のアプリやビデオゲームではありません。「アナログゲーム」「ボードゲーム」です。

「アナログゲーム」とは、じゃんけん、けん玉や鬼ごっこなどの電気を使わない遊びのことです。そして、囲碁、将棋、UNOといったカードゲームなど、主に机の上や盤上で楽しむ遊びを「ボードゲーム」と言います。

私はそんな「ボードゲーム」に、お寺周辺の文化を落とし込んだ「お寺のボードゲーム」を、2015年より1年に1作品ずつ世に出してきました。

第1弾:御朱印をテーマにした『御朱印あつめ』

第2弾:お坊さんになってお寺の仕事をする『檀家-DANKA-』

第3弾:家族や友人たちの歴史を語り継ごうというコミュニケーションゲーム『WAになって語ろう』

そして今新たに第4弾となるゲームを鋭意製作中です。

なぜボードゲームを制作しているのか

今でこそ上記のような活動をしておりますが、そもそもは「お寺のボードゲーム」を作るつもりなど、まったくありませんでした。

すべてのはじまりは「お寺にいらした方へお土産を渡したい」という想いでした。2010年夏に修行道場から陽岳寺へ戻ってきてから、お寺に縁のある方と触れ合う毎日が始まりました。有縁の方々、また縁のない方々にも、どうかお寺に接して喜んでいただきたい。「何ができるだろうか」「何を手渡せるだろうか」そう思い始めました。「宗派や仏教会の小冊子をお渡しする」「お寺の会報誌をお渡しする」「ちょっとお茶でも飲んで、お話をしていっていただく」「坐禅会、ヨガやお茶の会の体験をしていただく」……試行錯誤をしていました。

そんな中アイデアの一つとして、法話の書かれたはがきをお送りする「はがき伝道」のように、「法話カード」をお渡ししようと思いつきました。名刺サイズの紙に、仏教語とその説明が書かれている。お墓まいりのタイミングでお渡ししてみよう、家庭用のプリンターで印刷できる名刺用用紙で試作してみよう。それぐらいの思いつきでした。

しかし、そこからさらに考えました。お寺には毎月お墓まいりをされる方がいらっしゃいます。その方は毎月カードをもらうことになるため、カードが貯まります。せっかく貯まるのであれば、貯まったら楽しいことが起きたらいいな、と考えました。カード枚数が多いものといえば……思いついたものがトランプでした。

トランプを作ったものの、また考えました。トランプは4種類13枚ずつです。つまり52個しか仏教語をご紹介できないのです。「もっといい方法があるのではないか」探している最中に、聖書をテーマにしたカードゲームに出会ったのです(キリスト新聞社「バイブルハンター」といいます)。

私は驚くとともに、感心しました。

遊んでみると気づくことですが、聖書を読んだことがなくても、言葉や登場人物などがすぐに頭に入ってくるのです。一緒に遊んだ人も同様で、ゲーム終了後もその内容とキリスト教について会話が盛り上がりました。「伝えたい内容に合わせてゲームをつくる」という手法があること、遊びの有意義さに気づかされました。

遊びとは不思議です。たいして興味のないものだとしても、自分から興味を持って受け止めようとさせるのです。遊びながら、楽しみながら、仏教やお寺について触れる機会を設けることができる。小冊子やお便り同様、お土産にできる。ご家族や友人たちと一緒に体験していただける。こんな素晴らしいことはないと思いました。

早速、「お寺のボードゲームを作ろう!」と動き始めたのです。

心を開くとは、自分の思いに向き合うこと

紆余曲折を経て、3作品が完成。さらには「お寺の行事に合わせて来場者とボードゲームを遊ぶスペースをつくれないか」といったご相談を受け、出張するまでになりました。

陽岳寺ではお寺の本堂で「ボードゲームを遊ぶ会」を開いています。年齢や性別の違いを超えて、様々な方が一緒に遊びます。地域の子どもたちが、自分の親以外の大人と触れ合う機会、真剣に遊ぶ経験を積む姿が見られます。この会では、大人側は子どもだからといって低く見ることをしません。子ども側は安心して親から離れて、まったく知らない大人と遊んでいます。

遊びは心を開きます。心を開かなければ遊ぶことはできない、と言ってもいいでしょう。心を開くとは、相手を尊重して向き合い、自分の想いと向き合うことです。これは大人も子どもも一緒のようです。

どのようなときにでも〈遊ぶ・楽しむ〉という気持ちを思い出すことができたならば、障りなく日々を過ごすことができるようになるのかもしれない。そのように考え、最近ではけん玉などの〈遊び〉の活動もしています。

ぜひ皆さんも〈遊ぶ・楽しむ〉ということ、少し考えてみてはいかがでしょうか。

今週末の1月28日(日曜)、江東区・陽岳寺にて「ボードゲームを遊ぶ会」(13〜15時半)、さらに、「仏教とボードゲームのトークショー」(15時半〜17時)が開かれます。現在製作中の「お寺のボードゲーム」第4弾の実物も展示予定です! 入場無料/申し込み不要です。ぜひ皆さま、〈遊ぶ・楽しむ〉を体感しに、お気軽にお越しくださいませ。

「お寺のボードゲーム」第4弾のテーマ等、詳細は次の記事でご案内いたします!

 

■陽岳寺お寺ゲーム部+仏教とボードゲームトークショー

日 時 2018年1月28日(日)
13時〜15時30分:お寺ゲーム部(ボードゲームを遊ぶ会)
15時30分〜17時:仏教とボードゲームトークショー(登壇者:草場純氏、望月哲史氏、向井真人)
会 場 陽岳寺(ようがくじ) 東京都江東区深川2-16-27
門前仲町駅から500m
参加費 無料
企画・主催
お問合せ
ようがくじ「不二の会」(向井真人)
メール:info@puninokai.com
詳 細 プロジェクトページ https://kibidango.com/project/635/
お寺のボードゲーム公式サイト http://www.puninokai.com
お寺のボードゲーム公式facebookページ https://www.facebook.com/puninokai
陽岳寺公式サイト http://www.yougakuji.org

 

彼岸寺

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