【レポート】お坊さんの大博覧会!「ごえんさんエキスポ」の模様をお届け!(前編)

12月9、10日の2日間に渡って京都・西本願寺にて開催されました「ごえんさんエキスポ」。いろんな活動をされておられるお坊さんたちがそれぞれブース出展して、参拝者をおもてなししておりました。まさにお坊さんの大博覧会となった「ごえんさんエキスポ」、どのような様子だったのか、気になったブースで伺ったお話なども交えつつ、レポートをお届けしたいと思います!

宗派を超えた個性的なブースが40以上も大集合!

冬の京都、西本願寺の白洲(境内)に集結したのは、40を超えるブース。西本願寺の主催行事ということもあって、浄土真宗本願寺派のお坊さんが関わる活動や団体などが中心となっていましたが、「フリースタイルな僧侶」や「全日本仏教協会」、大谷派のお坊さんが主宰する「響流書房」などのブースが展開し、「向源」のお坊さんがDJを行うなど、宗派の枠組みを超えてお坊さんたちが一堂に会するのはおそらく本願寺史上初。合わせて行われていた「スクール・ナーランダ特別編」の参加者や通常の参拝者も、お寺らしからぬ白洲の様子に驚くと共に、興味深そうにブースを覗く姿が印象的でした。

音楽イベントなのに音が聞こえない!?「サイレントフェス」

DJが音楽をかけているのに、音が聞こえない不思議なブース。見渡すとそこにいる人は皆ヘッドホンをつけて身体を揺らしている。そう、「サイレントフェス」とは専用のワイヤレスヘッドホンを使って、参加者が一つの音楽を共有するという新しい音楽体験。実際にヘッドホンをつけると、確かに音楽が流れていて、でもそれはヘッドホンをつけている人にしか聞こえていない。理屈はわかっているけれど、何やら不思議な感覚に包まれます。

お坊さんからお坊さんへDJリレー。

しかも音楽をかけるのはお坊さんや、お寺イベントの関係者。僧衣姿のお坊さんDJがレゲエやテクノなどのノリノリの音楽をかけているというのもまたなんとも不思議で、それでいてそれぞれにしっかりと個性があってカッコいいという、実にシュールな体験となりました。参加した人たちも自分の世界にどっぷり浸かりながら思い思いに音楽を楽しんでいたようです。

また2日目にはあるお坊さんの思いつきで、静かな音楽とともにヘッドホンで法話を聞けるという「サイレント法話」の実験も行われ、「サイレントフェス」の可能性がその場でどんどん拡張されていく場面もあるなど、DJやお坊さんたちも新しいテクノロジーとの出会いで、大いに刺激を受けている様子でした。

 

ハングドラムの妙なる音で飛び出すお釈迦さま!?「メリシャカ」

これまで「メリシャカLIVE」などを中心に活動してきたメリシャカもブースを出展。「メリシャカLIVE」第一回目に登場したアーティスト・AKI-RA sunriseさんを招いて、ハングドラムの演奏と絵本の読み聞かせを行っていました。AKI-RA sunriseの演奏するハングドラムの不思議な音色に魅了される人が続出したようで、演奏が始まると、多くの人が集まっていました。

また読み聞かせに用いられた絵本は「正信偈」を題材にした「絵ものがたり正信偈―ひかりになった、王子さま」や、飛び出す仕掛け絵本「ポップアップ絵本 おしゃかさま」。特に「ポップアップ絵本 おしゃかさま」は作り込みが微に入り細に入り徹底していて、とても素晴らしい作品となっており、多くの人が食い入るように絵本を見つめる姿が印象的でした。

細やかな作りの飛び出す絵本。

他にも写経のワークショップも行うなど、活動の歴史が長い団体ということもあって、非常に充実した内容のブースとなっていました。

テントでこたつにミカン!お坊さんと話せる「お坊さんテント・聞々庵」

テントの中にテント。そしてこたつミカン。

たくさんあるテントの中で、特に目立っていたのが名古屋別院を中心に活動するお坊さんたちによる「お坊さんテント・聞々庵」。大きな白いテントの下に、小さなキャンプ用のテントが張られ、さらに中にはこたつとミカンがセッティングされ、思わず中に入りたくなる仕掛け!

中ではお坊さんが待機して、こたつで温まりながら話ができるということで、私もテントの中でお話を伺うことに。なんでもこの「聞々庵」は、名古屋別院で行われた「寺フェス」というイベントの中で設けられたもので、これまで不定期で年2回ほど開催してきたものなのだとか。

テントという半個室のような空間でリラックスして話ができ、そして宗教をベースとしたところで人生の悩みと向き合える場があったら、ということで始めた試みが好評を博し、今回の「ごえんさんエキスポ」でも行うことになったそうです。確かに落ち着く空間で、世間話はもちろん、プライベートな悩みでも話しやすい場となっていました。

お話を聞かせていただいたお坊さん。

他にも名古屋別院での「寺フェス」では、1000の遺影を見てきたお坊さんが対話を元にして遺影写真の撮影を行う「わたしの遺影写真紀」などの活動も行うなど、アツい想いがほとばしるお坊さんたちでした!

 (後編につづく)

不思議なご縁で彼岸寺の代表を務めています。念仏推しのお坊さんです。