『メンズナックル』で彼岸寺コピーを作ってみた

「俺はもう既に本物のヒョウなのかもしれない」。

昨日、彼岸寺のウェブデザイナーhoxaigraphicsさんが、『メンズナックル』のコピーについて書かれた『アドタイ』の記事を「大ファンですw」というコメント付きでツイートしているのを見つけました。すかさず「草食男子の皮をかぶったメンズナックルめ!」とリプライしつつ記事URLをクリックです(ちなみに、変換第一候補は「僧職男子」だった)。

『メンズナックル』は強烈なコピーがネット上でたびたび話題になり、今では歴代の名コピーを集めたスマートフォンアプリまで出ているそうです。たしかに、コピーとしては最強。キャッチコピーどころか鷲掴みコピーです。見習うべきところがありそうです。

モノは試しというわけで、『メンズナックル』のコピーのパロディで、『彼岸寺』のコピーを考えてみることにしました。※本記事はあくまでジョークとしてお楽しみください。

俺はもう既に本物の菩薩なのかもしれない

(俺はもう既に本物のヒョウなのかもしれない)

一心不乱に菩薩道に励むお坊さんたちの自負を(勝手に)表現してみました。ここまではっきり言いきられるとさわやかですね。ところで、「本物の菩薩」って何だろう?っていう気がしますが、そこはあまり突っ込まないでください。

千の言葉より坐禅な俺という説得力

(千の言葉より残酷な俺という説得力)

「念仏」と「坐禅」どちらを入れるか迷ったのですが、「言葉を使わない」ということで坐禅にしてみました。只管打座を『メンズナックル』風に表現したということで、これは星覚さんに捧げたいコピーです。とはいえ、「千の言葉よりもひたすら念仏をする」というのも、なかなか説得力がありそう。

アミダが俺にもっと輝けと囁いている

(ガイアが俺にもっと輝けと囁いている)

これは、ほんとにそのまま使えそうではないでしょうか。阿弥陀さまは無明をあまねく照らす光の仏さま。無量光仏とも呼ばれています。南無阿弥陀仏とお念仏を唱えて、阿弥陀さまの光で輝くお坊さまを表現するコピー。なんてありがたいのでしょう。

迷うな!悩むな!俺という仏法だけを見ろ!

(迷うな!悩むな!俺という正解だけを見ろ!)

「俺という仏法」と言いきっていいのかどうかちょっと自信がないのですが(仏教的に)、お坊さんそれぞれに味わっている仏法を伝えているという意味ではいいのかな? と。でも、このくらいゆるぎなく迫られたら「もう、迷いませんっ!」という気持ちになっちゃうかも!?

真夏のBONカーニバルは浄土への供物

(真夏のDEATHカーニバルは野生への供物)

大まかにいえば、お盆(盆踊りか?)ってこういう感じなのかなと思って。

彼岸寺にこんなコピーが躍っていたら、イメージ変わってしまいますね。でも、彼岸寺のお坊さんたちには「俺」で話す人がいないし、顔も……。まあしかし、世の中にはいろんなお坊さんがいらっしゃるので、もしかしたらプライベートは『メンズナックル』みたいなファッションの人もいるのかもしれません。『ボンズナックル』!?

おそまつでした☆
本日も彼岸寺にお参りくださりありがとうございます…!

参考・引用)
「俺はもう既に本物のヒョウなのかもしれない」…『メンズナックル』の挑発的なコピーが生まれた理由
http://www.advertimes.com/20120918/article85921/
至高の名キャッチコピー集(メンズナックル・ストリートスナップ編)
http://matome.naver.jp/odai/2124780557528354000?

お坊さん、地域で生きる人、職人さん、企業経営者、研究者など、人の話をありのままに聴くインタビューに取り組むライター。彼岸寺には2009年に参加。お坊さんインタビュー連載「坊主めくり」(2009~2014)他、いろんな記事を書きました。あたらしい言葉で仏教を語る場を開きたいと願い、彼岸寺のリニューアルに参加。著書に『京大的文化事典 自由とカオスの生態系』(フィルムアート社)がある。