2008年9月 6日

 本堂の大掃除をしました。
 普段は本堂の床は雑巾がけをしているのですが、連日子供と遊んでいるせいもあって腰が痛く、今回の大掃除はフローリング用のワイパーを使用しました。部屋で掃除をする時には重宝しているのですが、さすがに本堂の大掃除をする時には何となく使わないでいました。

 実際に使ってみると部屋の何倍、十倍近くも広い本堂の隅から隅まで掃除をするのにかかる時間も短く、腰も痛くならずに済みました。本当に便利です。

 でもなんとなく楽をしてしまった後ろめたさというか、ずるをしてしまったような気分が付きまといます。作務(さむ・掃除のこと)も修行の一環として大事にしているお寺も多いことですし、僕自身も多かれ少なかれ相違いう気持ちがあります。そんなことを考えながら悶々と今日の午後を過ごしてしまいました。

 きっと掃除機が出始めたころのお寺のお坊さんもこんなことを考えたんだろうなぁ。と自分の中で着陸地点を探しております。

2008年9月 4日

 9月27日、神谷町・光明寺で誰そ彼が行われます。

 "「本堂で音楽を聴いてみよう」という軽い気持ちから始まった、言わば"お坊さんのホームパーティー"です。どうぞお気軽にお参り頂ければと思います。"というスタンスのこの誰そ彼も、今回で12回を数えることになり、この彼岸寺のサイトよりも長く続いております。

 こういった活動が細くても長く続くことが何よりも大事なんだとつくづく思います。

 *誰そ彼vol.12の予約は9月7日の17:00時から行われます。参加されたい方はお早目のご予約を。

2008年9月 3日

 今日から始まった高野山カフェKNOMのサイトナビゲータ・星覚君と行ってまいりました。その時の体験レポートを明日あたりにアップいたしますので、よろしければご覧ください。

 去年は大人気のため精進ランチにありつくことができませんでしたが、今年は限定100食と限られた中でも幸いいただくことができました。ゆっくりと食事を終えてカフェを出ると、外まで続く行列がずらり。初日の早い時間でも大盛況の高野山カフェ。
期間限定ですので少々待ってでも体験をしたいところですね。

2008年9月 2日

 禅僧の台所が更新されました。

 今回は梅冷やしうどんです。今日の東京は久々に暑くなっているのでこういう日にぴったりですね。暑気払いにも最適ではないでしょうか。

 さて、うちのお寺ではよくお昼に麺類をいただきます。うどんだったりそばだったりすることが多いですが、時には焼きそばや焼うどんを食べることもあります。なんとなく昼時は忙しく、ゆっくりと料理をする時間がないので手早く人品だけ作ればいい麺類を多用するのですが、知り合いのお坊さん何人かに聞いてみたら、結構お昼は麺類というお寺が多いようですね。特に土日で法事が多く入っているときはゆっくりと料理をする暇もないので店や物を食べる。すると自然にそば、うどんが多くなる。という話も出たりしました。

2008年9月 1日

 今年は何かとスリランカ仏教に関する催し物が多く行われます。そこで、彼岸寺では9月に入り、スリランカの仏教を特集することに決定いたしました。

 今回アップされた特集・第1回目ではこの17日から上野の国立博物館で行われる「特別展 スリランカ 輝く島の美に出会う」をフィーチャーいたしました。アジアにおける仏教国として地位を得ているスリランカの仏教がどのように伝わり、また、どのような仏像を有しているのかを知るいい機会ではないでしょうか?

 僕も早速行ってみるつもりでおりますが、皆さんもぜひ足をお運びください。

2008年8月31日

松本です。仕事で一日だけ北海道に来ました。私の故郷は北海道なのですが、父の会社が新しい工場を建てるということで、その起工式の導師を任命されたので、お参りさせてもらいました。

ふつう、お坊さんの家系はだいたいお坊さんが継ぐのですが、私は父が精密機械の工場をやっているにもかかわらず、自分がなりたいからということで東京で勝手にお坊さんになってしまいましたので、仕事で父と関わることはまったくありません。しかし今回、父の会社が新工場を建てるということで、仕事で関われたことが嬉しいです。

考えてみれば、お坊さんをやっていておめでたい機会に呼ばれることってあまり多くないですね。でも、結婚式や起工式など、おめでたいことも仏式でもするんです。もっといろんなおめでたい行事を仏式でやれたらなと思います。

2008年8月30日

ここのところ東京は雨ばかりです。しかも、けっこう土砂降り。夕立みたいな雷が夜中まで続いたり、おかしな天気です。これも地球温暖化とか、地球環境の変化が原因なのでしょうか。

さて、雨でじめじめと蒸し暑い日が続くので、幽霊画の展示を見て来ました。東京谷中の全生庵というお寺で、日本画の中でも幽霊画ばかり集めたコレクションを、毎年夏に期間限定で一般公開しているのです。

こじんまりとした展示ですが、円山応挙の作と言われるものをはじめ、複数の画家の作品が展示されていますので、けっこう楽しめました。足があるもの、足のないもの。表情が穏やかなもの、無表情なもの、怒ったもの。いろいろあります。そういえば男性のものはほんの少しで、ほとんどの幽霊が女性でした。何かへの思いの強さが幽霊のエネルギーだとすれば、一般に男性よりも感情が強いと言われる女性を描いたほうが、幽霊画として迫力のあるものができるということでしょうか。

展示は8月いっぱいということなので、明日の日曜日が最終日です。

2008年8月29日

クスールというウェブ教室が不定期で光明寺の一室を使い、寺子屋クスールというイベントを開催しています。今日、第6回目が開催されました。

寺子屋といってもお寺の中でITの講義だなんていうと、ちょっと違和感を感じられるかもしれませんが、これが意外と合っているんです。私もちょこちょこ講義をのぞいてみるのですが、毎回違った分野のゲストの先生が来られて、いつも新鮮なんですよね。

「技術+アイディアを紹介する」ということなので、もちろんちょっと専門的な技術の話とかもあって初心者には話が難しいところもあるのですが、まるでITなんて関係なさそうなアナログな事例を紹介されることもけっこうあります。今日なんか、体験事例として実際にお化け屋敷を作って、皆さん本気で恐がってました。

クリエイティブなことっていうのは、技術が大事なのではなくて、それ以前の発想や着眼点によってその質のほとんどが決まってしまうということを、痛感させられます。もちろん、技術を深めることによってできることが広がることは間違いありませんが、それがフォローできるのは洗練や工夫の部分であって、本質的な面白さというのはもっとシンプルなところから出てくるものだと思います。

今日の先生のお話に「コミュニケーションギャップのあるところに私たちの仕事がある」という言葉がありましたが、同じようにお寺にも非常に大きなコミュニケーションギャップが存在しています。今日は、それをいかに解消していくかという本質的な問題に向き合う姿勢を学ばせてもらったような気がします。

2008年8月28日

こんにちは!松本です。みなさん、「こんにちは」を日本語以外で何カ国語で言えますか?ハロー、ナマステ、ニイハオ、アンニョンハセヨ、グーテンターク、、、ちょっと考えてみましたが、私はそんなに数は言えません。

なぜそんなことを考えているかというと、仕事でタイ語の「こんにちは」を画像表示しなければならなくなったからです。タイ語の「こんにちは」を画像にしたいのですが、そもそも文字の形そのものが読み分けられないんです。調べるとなんとか文字は出てくるのですが、「สวัสดี ครับ(サワディークラップ)」を見よう見まねで画像にするのが難しい。
たぶん、よくタイから日本向けに輸出されてくるラーメンに「ラーナソ」とか間違って書かれていたりしますが、あれと同じことをやってしまいそうなわけです。

最後の手段は、印刷した紙をタイ料理やさんに持って行ってチェックをしてもらうしかなさそうです。タイ語の分かる方がいらっしゃったら、ご一報ください。

2008年8月27日

先週の土曜日、築地本願寺で「他力本願でいこう!」というライブイベントが開催されました。当日は私もスタッフとしてお手伝いをさせていただきましたが、今年もたくさんの人が来て大盛況でした。サワサキヨシヒロ!さんのDJに始まり、いとうせいこう&ポメラニアンズがなんまいDUBを称え、中原昌也氏がノイズを響かせ、DE DE MOUSEがキラキラして、KAN先生がピアノを弾き語り、二階堂和美さんが僧侶の歌声を響かせ、厳かな法要で締めるという、なんともお寺らしいイベントでした。クラシック音楽とかよりも、お寺らしかったです。少なくとも、都心で挑戦するお寺としての、築地本願寺らしい内容だったのではないでしょうか。

さて、来月は光明寺でも恒例の「誰そ彼(たそがれ)」をやります。こちらもお寺らしい、光明寺らしいイベントになるのではないかと思います。出演者や概要については誰そ彼のサイトをご覧ください。たぶん早めに予約しないとすぐに席がなくなっちゃいますので、興味のある方はお急ぎを。

2008年8月26日

 今日の日経新聞夕刊に、こちら彼岸寺の活動が取り上げられたとのこと。私は新聞をとっていないのでまだ見ておりませんが、日経読者の方はぜひご覧ください。

 さて、ここのところめっきり秋めいてきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は暑い夏の陽気な感じも好きですが、なんだか自然と心落ち着く秋の雰囲気も好きです。特に最近は、ちょっとゆっくりいろいろ考えたいなと思うので、涼しくなってきて嬉しいですね。

 気候というのは、その地域に暮らす人々の生活様式だけでなく、思考にも大きく影響するような気がします。以前インドへ行った時、現地に暮らす人が「夏の熱波が来たときは何もしたくないし何も考えたくない」と言っていましたが、確かにあまりに暑いと何も手につかなくなります。インドで悟りを開いたお釈迦さまは、実際のところどんな気候環境で過ごされていたのでしょうね。いつかその歩みをなぞってみたいものです。

2008年8月25日

我が家では最近、二日に一度くらい、朝食にコーンフレークを食べています。お皿にシリアルを入れて牛乳を注げば朝食の出来上がり。簡単ヘルシーで手早く食べられるので、軽く食べたい朝にはちょうどいいですね。

ところで、主に買うのはケロッグのコーンフレークですが、あのパッケージってどうしてあんなに派手なんでしょうかね。原色系のパッケージから虎とかのキャラクターが飛び出してくる感じのやつが多いですが、中身そのものは地味な色でヘルシーなんだから、今どきはもっとナチュラルな感じで売っても良さそうな気もします。

箱が派手で嫌だということで、妻がシリアルの中身をすべて3リットルくらいの大きなガラス瓶に移し替えようとしたところ、ぎりぎり少しだけシリアルが溢れて入りきらなかったので、私が代わりに手際良く納めてあげました。「どうしてそんなに上手なの?」「いつも火葬場で見る作業だから」お骨が多くて骨壺に納まりきらないとき、骨壺をゆすったりまわしたりしながら最後は上手にお骨を納める火葬場の職員さんの作業を見ているうちに、やり方が自然と身に付いたようです。(松本)

2008年8月19日

 お盆も終わり、暦の上では秋となりました。とはいえ秋の気配を感じたのも1日だけ。昨日からセカンドサマーが到来したようで、まだまだ暑い日々が続きそうですね。お寺ではお盆が1年でももっとも忙しい時期。7月末からお盆明けまで続く汗だくの毎日が終わり、やっとほっと一息ついているところです。

 さて、フジロックやサマソニといった夏フェスはほとんど終わってしまいましたが、仏教系夏フェスはこれからが本番。今週末には、池上本門寺の「Slow Music Slow Live」や築地本願寺ではおなじみ「他力本願でいこう!」が開催されます。9月には富山県にある善巧寺さんで、「お寺座LIVE」が開催されるなど注目イベントが目白押しです。

 「仏教系夏フェス特集2008」としてこの3つをご紹介しましたので、1度ご覧下さい。個人的には二階堂和美、レイハラカミ、小島真由美とツウ好みのアーティストが毎回出演する
「お寺座LIVE」が気になっています。

2008年8月18日

 東京ビッグサイトで開かれていたコミックマーケット(通称:コミケ)が、過去最高にならぶ55万人が訪れ盛況のうちに終了したようです。爆破予告がされたり、似たようなイベントでエスカレーター事故があったりと、すいぶん騒がしかったようですが無事終了してなによりです。

 わたし自身はこういったイベントには参加したことがないのですが、ここ数年現代思想界からも参加される方が多いようで気になっています。学生時代からずっと好きな批評家の東浩紀さんをはじめとして、文化系トークラジオLifeなどに出演され「新進気鋭の社会学者」として注目の荻上チキさんの「ソシオクリティーク」(ニコニコ動画の権威?濱野智史さんとの対談が注目です)や、東浩紀さんへの痛烈な批判で鮮烈なデビューを飾り、初の単行本『ゼロ年代の想像力』が話題の宇野常寛さんの惑星開発委員会などなど。

 現代の問題に向かうことの少ないと言われる仏教ですが、これら思想の最前線から生まれてくる言葉にどう答えることができるのか。なんとか仏教と接続できないものか、考えています。いつか彼岸寺でも、紙メディアをつくりたいものです。

2008年8月17日

 平成・お寺デートのススメが更新されました。今回は、鎌倉五山第四位の浄智寺ですが、いかがでしょうか?

 携帯をけたたましく鳴らしたおじさんに思わず笑ってしまいましたが、最近は携帯のマナーも浸透してきたのか、変な場所で音が鳴ってしまって気まずい雰囲気を醸し出してしまうことも少なくなりましたね。ちょっと前は電車やバスの中でもよく音が鳴っていましたが、最近はそれも少なくなってきたような気がします。だからこそ静かなところでなる携帯は余計にびっくりするようになったのかもしれませんね。

2008年8月16日

 お坊さんがあまりお金の話をするのは好ましくないかとは思いますが、僕個人はお坊さんになる前には会社経営などに携わる分野にいた関係で、株式市場をはじめ、債券市場などにできるだけ目を向けています。

 数年前からBRICsと呼ばれる新興国市場に注目が集まっていますが、僕は個人的に最近はその中でもロシアとブラジルに注目をしています。ブラジルは今後10年で3倍にもなるといわれているバイオ燃料の原料であるサトウキビやトウモロコシを作っておりますし、ロシアは原油産出に伴い、債務国から債権国への転換を宣言しました。どちらも今後大きな経済成長を遂げるでしょう。

 ただ、「じゃぁ、儲かるならば早い段階で買っておこう」と考えると、後でぞっとしてしまう気がします。今回のグルジアの問題もそうですが、ロシアに流れた資金が戦争のための資金になると思うとなかなか心が動きませんし、バイオ燃料の増加と食糧価格の高騰もたびたび取りざたされています。

 考えると、われわれが日々生活に使っているお金もその後どこに流れていくかはわからないもので、そのお金が平和な世の中のために使われることを願うくらいしかできないということが、現代社会に生きる我々のジレンマのように感じてなりません。

2008年8月15日

 毎月1日と15日に更新される禅僧の台所。今回はニガウリとトマトの炒め物です。僕自身毎回このコーナーの更新を楽しみにしていて、その週のうちには料理を作ってみたりしています。

 さて、今回のテーマはニガウリ。ゴーヤですが、ゴーヤと言えば思い出すのが、FMラジオのJ-waveが行っているグロウ・グリーン・プロジェクトです。ゴーヤを育てて緑のカーテンを作ろうというこの試みは、緑化と食育を兼ね備えた面白い試みですね。それにしてもゴーヤが熟れすぎるとこんな色になるんですね。これは知りませんでした。

2008年8月14日

 来春、阿修羅展が東京国立博物館で開催されます。今から来春の展示が楽しみでなりません。

 奈良県・興福寺の阿修羅像はもっとも有名な仏像の一つとしてご存じの方も多いと思います。僕が仏教に興味をもつ前に好きだった仏像の一つがこの阿修羅像でした。三面六臂の独特な風貌。何かとてつもない決意を思わせる表情。どうしても気になってしまったことを覚えています。ぜひ来春は上野の国立博物館で阿修羅像と対面したいです。

 ちなみにもうひとつ、とても興味をひかれた仏像は広隆寺の国宝・弥勒菩薩半跏思惟像です。

2008年8月13日

 今日から全国的にお盆が始まりました。東京のお盆は7月なのですでにお盆も過ぎた感じがあるのですが、8月も多くのお参りがあり、第2のお盆という感じです。

 お盆の時期というのは結構場所によってばらつきがあるあり、東京は7月の13日からですが、局所的に西東京のほうでは7月の30日31日あたりであったり、千葉のほうでは11日当たりからお盆が始まったりするそうです。その地域地域でお盆を迎えやすい日にちに設定されているんですね。

 お盆の風物詩と言えば灯篭流しを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。ちょうど昨晩浅草の隅田川でとうろう流しが行われ、僕も初めて見に行きました。暗い隅田川の川面に遊覧船から一つひとつ灯篭を浮かべていく景色は本当に幻想的で、ここが普段住んでいる浅草だということを忘れさせてくれるようでした。

2008年8月12日

 北島康介さんが世界新記録で金メダルを取りました。その瞬間日本中が大いに沸きましたね。柔道の選手たちやバドミントンなど、世界の一流のアスリートたちの競技には目を奪われます。

 普段あまりスポーツ観戦をしないせいか、ひいきの選手を作らないように心掛けているのですが、どうしてもひいきをしてしまう選手が二人います。一人はこの北島さん。母校の後輩ということで個人的に思い入れがあります。

 もう一人は浜口京子さん。こちらは地元・浅草の選手ということで、ひいきをしてしまいます。こちらは何も僕だけに限ったことではないらしく、今浅草を歩くとあちこちに見られる「浜口選手、がんばれ」の文字。どれだけ観光地として名前が出ても、こういうところが下町の連帯感なんだと感じます。

彼岸寺周辺で起こっているさまざまな出来事を、彼岸寺の僧侶たちがみなさんにご紹介します。