2008年7月 8日
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 現在、藤澤さんは「自殺対策に取り組む僧侶の会」を設立し、自らその代表を務めている。それは、こ自らが自殺対策の旗頭となり、広く多くの人に会の存在を知ってもらうことで、本当につらいことがあったときにはこの人を頼ればいいという安心を多くの人に持ってほしいと思ったからだ。そのために、自分の顔と名前をはっきりと出していくことが必要だと考えた。

 

自殺対策に取り組む僧侶の会

 この会では、自死に関する相談を手紙で受け付け、僧侶が一つ一つ丁寧に返信する『自死の問い・お坊さんとの往復書簡』を行っている。メールという手軽で便利な連絡方法が主流な現代において、あえて手紙を書き、ゆっくりと返事を待つこと自体が大事だと藤澤さんは語る。ボタンを押せばすぐに届くメールと違い、手紙というのは届けた相手から返事が返ってくるまでの間、相談者がいったん思いとどまってゆっくりと考える時間を持つことができる。さらに、手紙はワープロではなく必ず一通一通手書きで返事を書く。電話相談では顔の見えない相手と対話するしかないが、手書きの返事には人の手のぬくもりが添えられ、さらに心の通った支えにもなり得る。手紙を書く、返事を待つという今では時代に取り残されたような行為だが、それが生きていく楽しみの一つになってくれればと藤澤さんは願っている。

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2008年7月 9日
fujisawa.jpg安心して悩むことができる社会づくり」を目指すと力強く語る藤澤さん 

 ここ10年近く、ある季節になるとこんな記事を目にします。

 「年間自殺者が○年連続3万人超」。

 3万人という数字はピンとこないかもしれませんが、東京マラソンの参加人数がおよそ3万人だということを考えると、イメージがしやすいのではないでしょうか。

 これほど多くの人が自死(自殺)せざるを得ない現実を目の当たりにして、僧侶として何かできないかと思い活動をしているのが、「自殺対策に取り組む僧侶の会」です。この会では自死に関する相談を手紙で受け付け、僧侶が一つ一つ丁寧に返信する『自死の問い・お坊さんとの往復書簡』を通して自死対策を行っています。会の代表を務める藤澤克己さんにお話をうかがってきました。

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