2008年9月 1日

 9月17日より東京国立博物館で「特別展スリランカ-輝く島の美に出会う」が開催されます。今回は、スリランカ特集の第1回として、この展覧会の見どころをご紹介いたします。

 この特別展はヒンドゥー神像、仏具などを含むスリランカの国宝級の作品が約150件出品されます。スリランカの芸術作品をまとめて展示する今回のような展覧会は日本では初となり、スリランカの魅力を芸術面から知るいい機会となることでしょう。

 特別展スリランカに出展される作品のうち、仏像に注目して、少々紹介をさせていただきます。

観音菩薩坐像.jpg

■観音菩薩坐像

 仏像が好きな方でもなかなか目にすることはないこの独特の座り方は安楽坐と王のくつろぎの姿勢を組み合わせたものです。スリランカの仏像の特徴的として頭部に空洞があり、過去にはその中に貴石が嵌入(かんにゅう)されていた。また、髻(もとどり)の中央のくぼみには如来像があったと考えられております。

(写真左:「観音菩薩坐像」後期アヌラーダプラ時代・8~9世紀/コロンボ国立博物館蔵)



如来坐像.jpg

■如来坐像

 こちらも独特の座り方が目につきます。一見結跏趺坐に見えますが、よく見ると座り方が異なります。これは「英雄の坐法」といわれるものでスリランカの仏像ではよく見られる形です。日本テーラワーダ仏教教会にある仏像もこの坐法を取っていらっしゃいました。お顔も特徴的で、面長で額がせまく、目がやや上寄りにあって頬が大きく見える顔立ちは、後期アヌラーダプ彫刻の特徴です。

(写真右:「如来坐像」後期アヌラーダプラ時代・8~9世紀/コロンボ国立博物館蔵)

 この展覧会の記者会見にはスリランカ出身のウィッキーさんも特別宣伝部長として参加しておりました。最後にウィッキーさんが記者会見の最後の残した言葉で締めさせていただきます。

 "Have a nice exibision!"

特別展スリランカ 輝く島の美に出会う

【日時】2008年9月17日~11月30日
【場所】東京国立博物館表慶館
【主催】東京国立博物館、読売新聞社、スリランカ民主社会主義共和国文化・国家遺産省
【後援】外務省、スリランカ大使館
【助成】 国際交流基金
【協力】 スリランカ航空

2008年8月26日
bukki.jpg 以前お伝えしたスマナサーラ長老講演『もしもあなたが「悩んで」いるなら』を皮切りに、9月13〜14日には代々木公園で「スリランカフェスティバル」が、9月17日からは東京国立博物館の特別展「スリランカ-輝く島の美に出会う」など、これから各地でスリランカ仏教との縁を結ぶ催しが数多く開催されます。

 実は、スリランカという国は私たち仏教者にとって、実はとても縁のある国です。日本と同じ仏教国ということだけではなく、世界に広がる仏教者が集うWFB(世界仏教徒連盟)が設立されたのが、1950年のスリランカでした。

 また、先日彼岸寺の主催で行われた仏教講座にてお話しいただいた、日本テーラワーダ仏教教会のスマナサーラ長老もスリランカ出身の僧侶で、現在日本で精力的に活動をされています。

 このように日本と縁の深いスリランカ仏教を、彼岸寺では9月いっぱいにわたって特集いたします。

 乞うご期待!

▼関連情報
・Photo(特集バナー) by shyamh

※写真注:第1回世界仏教徒連盟で認められた仏旗。日本のお寺でもこの旗を掲げます。

2008年8月18日
smsl.jpg 「仏教系夏フェス特集2008」、最後にご紹介させていただきますのは、東京は大田区にあります日蓮宗の大本山、池上本門寺にて行われます、「Slow Music Slow LIVE'08」です。

このイベントは、今年で二回目。お寺ではなく、イベンター主催のイベントのため、お寺の雰囲気を味わったり、仏教に触れる、と言う部分では少し物足りない気もしますが、それを補っても余りあるほど出演者が豪華!しかも、8月22~24日と、三日間に渡って行われるという一大イベントです。

続きを読む "仏教系夏フェス特集2008 Vol.3 「Slow Music Slow LIVE」"
2008年8月18日
oteraza.jpg 「仏教系夏フェス特集2008」第2段は、富山県黒部市の宇奈月温泉にほど近い浄土真宗本願寺派の善巧寺(ぜんぎょうじ)で行なわれる「お寺座LIVE Vol.3」です。

 今年で3回目となるお寺座LIVEは非常に珍しい地方の1寺院が企画・運営するイベント。とはいえ初回は曽我部恵一、サワサキヨシヒロ!、第2回目は二階堂和美、レイ・ハラカミが出演するなど、本格派として知名度を増しており、なんとヤフーニュースでも取り上られる快挙を果たしています。

 お寺座では「お寺は文化の発信地」をキーワードに、「お寺・仏教を身近に感じてほしい」という願いのもと行われる読経や一口法話とともに、「地方からの文化発信」、「お寺本来の役割を取り戻す」というコンセプトに賛同した小島真由美をはじめとする素晴らしいアーティストする予定です。

 弾き語りのシンガーソングライターに、最新の機器を駆使したデジタルな音楽、そしてダンスと、実に多種多様な出演者が、果たしてお寺という場でどんな化学反応を見せてくれるのか、今から楽しみでなりません! 宇奈月温泉近くという非日常楽しむのに最適な場所で行われるお寺座LIVEに、ぜひご参加されてはいかがでしょうか。

続きを読む "仏教系夏フェス特集2008 Vol.2「お寺座LIVE」"
2008年8月10日
tariki2007.jpg 夏ですね! 夏と言えば、海や山、キャンプにBBQ、そして、近年ではフェスも定番化し、全国各地で音楽フェスが行われるようになりました。しかし中には、そんなフェスの氾濫や、あの人ゴミにちょっと食傷気味の方も、もしかしたらおられるかも、しれません。

 そんな方々にお勧めなのが、お寺で行われる、音楽イベント。けたたましい野外フェスとは違い、仏さまを前にして、おごそかな雰囲気の中で奏でられる音楽は、暑い夏に一服の涼をもたらしてくれること請け合いです。

 ということで彼岸寺では、3回にわたって、お寺で行われる音楽イベントを特集していきます!

本願寺LIVE 他力本願でいこう!2008

まずは、「本願寺LIVE 他力本願でいこう!2008」のご紹介。東京は築地にある、浄土真宗本願寺派の寺院、築地本願寺で行われるこの「他力本願でいこう!」も、すでに4回目となり、「LIVE×法話×法要イベント」という独自スタイルを確立し、寺イベントの代表的存在ともなりつつありますが、今年も8月23日に開催されます。

続きを読む "仏教系夏フェス特集2008 Vol.1「他力本願でいこう!2008」編"
2008年7月 9日
fujisawa.jpg安心して悩むことができる社会づくり」を目指すと力強く語る藤澤さん 

 ここ10年近く、ある季節になるとこんな記事を目にします。

 「年間自殺者が○年連続3万人超」。

 3万人という数字はピンとこないかもしれませんが、東京マラソンの参加人数がおよそ3万人だということを考えると、イメージがしやすいのではないでしょうか。

 これほど多くの人が自死(自殺)せざるを得ない現実を目の当たりにして、僧侶として何かできないかと思い活動をしているのが、「自殺対策に取り組む僧侶の会」です。この会では自死に関する相談を手紙で受け付け、僧侶が一つ一つ丁寧に返信する『自死の問い・お坊さんとの往復書簡』を通して自死対策を行っています。会の代表を務める藤澤克己さんにお話をうかがってきました。

続きを読む "特集【ヒト】-藤澤克己さん(自殺対策に取り組む僧侶の会代表) 上"
2008年7月 8日
webtop.jpgのサムネール画像


 現在、藤澤さんは「自殺対策に取り組む僧侶の会」を設立し、自らその代表を務めている。それは、こ自らが自殺対策の旗頭となり、広く多くの人に会の存在を知ってもらうことで、本当につらいことがあったときにはこの人を頼ればいいという安心を多くの人に持ってほしいと思ったからだ。そのために、自分の顔と名前をはっきりと出していくことが必要だと考えた。

 

自殺対策に取り組む僧侶の会

 この会では、自死に関する相談を手紙で受け付け、僧侶が一つ一つ丁寧に返信する『自死の問い・お坊さんとの往復書簡』を行っている。メールという手軽で便利な連絡方法が主流な現代において、あえて手紙を書き、ゆっくりと返事を待つこと自体が大事だと藤澤さんは語る。ボタンを押せばすぐに届くメールと違い、手紙というのは届けた相手から返事が返ってくるまでの間、相談者がいったん思いとどまってゆっくりと考える時間を持つことができる。さらに、手紙はワープロではなく必ず一通一通手書きで返事を書く。電話相談では顔の見えない相手と対話するしかないが、手書きの返事には人の手のぬくもりが添えられ、さらに心の通った支えにもなり得る。手紙を書く、返事を待つという今では時代に取り残されたような行為だが、それが生きていく楽しみの一つになってくれればと藤澤さんは願っている。

続きを読む "特集【ヒト】-藤澤克己さん(自殺対策に取り組む僧侶の会代表) 下"
2008年4月16日

仏になるための仏教講座Vol.2 大島龍穏上人「体験から生まれる仏教」(下・僧侶への道)を聴く(右クリックでダウンロードできます)。

(2008年2月16日 神谷町・梅上山光明寺にて収録)

 講師は元刑事で日蓮宗僧侶の大島龍隠上人(おおしま・りゅうおんしょうにん)。「体験から生まれる仏教」と題し、警察官を辞め、僧侶へとなった経緯と想いをお話しいただきました。(上・鬼刑事と呼ばれて)では、被害者とその家族の恨みを晴らすため犯人逮捕に全てを捧げた「鬼刑事」時代について、(下・僧侶への道)では、人間にはどうすることもできない「生死」を目の当たりにし仏教に目覚め僧侶となりどのようにその道を歩んでいるかについてお話しいただきました。

■これまでの「仏になるための仏教講座ポッドキャスト」
開講記念講演 ひろさちや先生「仏教を生きる!」(上)
開講記念講演 ひろさちや先生「仏教を生きる!」(下)
□仏になるための仏教講座Vol.1 アルボムッレ・スマナサーラ長老 「いま生きるためのブッダの智慧」(準備中)
仏になるための仏教講座Vol.2 大島龍穏上人 「体験から生まれる仏教」(上・鬼刑事と呼ばれて)
仏になるための仏教講座Vol.2 大島龍穏上人 「体験から生まれる仏教」(下・僧侶への道)

2008年4月16日

仏になるための仏教講座Vol.2 大島龍穏上人「体験から生まれる仏教」(上・鬼刑事と呼ばれて)を聴く(右クリックでダウンロードできます)。

(2008年2月16日 神谷町・梅上山光明寺にて収録)

 講師は元刑事で日蓮宗僧侶の大島龍隠上人(おおしま・りゅうおんしょうにん)。「体験から生まれる仏教」と題し、警察官を辞め、僧侶へとなった経緯と想いをお話しいただきました。(上・鬼刑事と呼ばれて)では、被害者とその家族の恨みを晴らすため犯人逮捕に全てを捧げた「鬼刑事」時代について、(下・僧侶への道)では、人間にはどうすることもできない「生死」を目の当たりにし仏教に目覚め僧侶となりどのようにその道を歩んでいるかについてお話しいただきました。

■これまでの「仏になるための仏教講座ポッドキャスト」
開講記念講演 ひろさちや先生「仏教を生きる!」(上)
開講記念講演 ひろさちや先生「仏教を生きる!」(下)
□仏になるための仏教講座Vol.1 アルボムッレ・スマナサーラ長老 「いま生きるためのブッダの智慧」(準備中)
仏になるための仏教講座Vol.2 大島龍穏上人 「体験から生まれる仏教」(上・鬼刑事と呼ばれて)
仏になるための仏教講座Vol.2 大島龍穏上人 「体験から生まれる仏教」(下・僧侶への道)

2008年3月 7日
DSC_0020.jpg 2008年2月16日に仏になるための仏教講座Vol.2「体験から生まれる仏教」を無事開催することができましたこと、厚く御礼申し上げます。今回も若者中心に多くの方々にご参加いただき、活気のある講座とすることができました。

 今回は元刑事で日蓮宗僧侶の大島龍隠上人(おおしま・りゅうおんしょうにん)を講師としてお迎えいたしました。警察時代の犯人を逮捕することで被害者と被害者家族の恨みを晴らすのだ!という熱い気持ちから「鬼刑事」となっていった経緯や、刑事という立場から感じた仏教の根本である「生」と「死」など、生々しいまでの人間の苦悩を感じるお話しでした。その果てにあった仏教という救いの道を通して伝えられた「僧侶大島龍隠」の生きていくことの大切さ。今までとは違った切り口の講座となりました。

 その後の懇親会へもたくさんのご参加をいただき、仏教への想いや自らが持つ悩みを話し、語り合う大変賑やかな席となりました。

 「仏になるための仏教講座」も次回でVol.3となります。今後もわたしたちが生きるため智慧としての仏教を学べる講座となるよう、いっそう精進してまいります。次回は四月の開催を予定しておりますので、どうぞご期待ください。

 詳細が決まり次第、ご報告させていただきます。

 ポッドキャストは後日アップロードいたしますので、いましばらくお待ち下さい。